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ESJ68二日目 [学会]

昨日、調査し忘れた個体にカメラをおくために今日は朝飯後にすぐに角間に移動。さっさとカメラをおいて、帰ろうとしたら、オモトの果実を発見。こんなところにあったっけ。いや、3年前にこの辺、歩き回った時に個体は見つけたような気もする。まだ果実があるというか、果序を見ると食べられていない様子。雪で埋もれていたんだろうか。予備のカメラがあったので、一応、おいてみる。来るとしたらヒヨドリか。

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朝一番からは少し遅れて、生態学会に参加。マルミミゾウ、聞き逃してしまった。邪魔が入らないように研究室のドアには学会参加中の張り紙をしておくけど、職場が工事中なのでいろいろと雑音が入ってくるのは仕方がない。午前中はポスターを見ながら、口頭発表会場の様子を眺める。Zoomで発表するので、それほどややこしいことはなかろうとは思ったけど、質疑とか発表入れ替わりの時間ロスが大きいな。タイムキーパーが書き込んでも見えていないんじゃないかな。ヘッドホンで聞いていると疲れてきたので、途中からPCのスピーカーから音声を流す形式に変更。ところどころ休憩時間をはさんで時間調整しているのはよいな。

ポスターはとりあえず種子散布で検索をかけて関連ポスターを順番に確認。いくつか気になったものにコメントを記入しておく。ポスターはこれまでの形式のものが多いけど、口頭発表ファイルそのままから、やたらと情報量が多いポスターとか、非常に多様性が高い。大阪市大グループ、群集レベルの果実の色彩データをしっかり測定しているんだ。ようやく日本の果実でもそこまで情報が整ってきましたか。Corlettさんが前に紫外線反射するのはブルームが見られるブルーベリーみたいな一部の果実と話していたけど、まさにそんな結果。ただ、果実の持ち去りパターンと対応しているのは面白い。Acorn使っている研究もあるけど、ピントをいじらずにそのまま使っているのか、かなりボケボケに見える。

昼食を早めに済ませて、午後は「U03 生態学会員の動向から学会の未来を考える」に参加。学会員の人口動態は真面目に解析してあって興味深い。日本熱帯生態学会でも年会費の値下げとか検討しているんだけど、こんな感じのデータ解析はしていないし、高齢化の影響が日本生態学会よりもずっと大きいから、学生会員の減少とかの影響はより早くなりそう。受賞者のジェンダーがかなり偏っている問題も悩ましいところ。そもそも応募の段階で、偏っている可能性も大きいので、その辺は再解析される様子。

その後は「S07 切る・巻く・潜る・コブつくる:植食性昆虫による多様な植物加工行動の実態と適応進化」を聞きながら、プレゼンファイルの原稿を作る。オトシブミとか、しっかり葉の加工の様子を見たことがなかったので、なかなか面白い。ハクサンカメバヒキオコシとか、学生に説明するときにも使えそう。発表時には研究室の電話線は抜いておこうと思った。

その後、途中で晩御飯のおかずを購入して帰宅。夕飯の準備をしながら、「W07 生態学者の2020:多様な立場でのコロナ禍体験談」に参加。コロナでフィールドワークが難しくなった場合、そこでデータ収集をあきらめて、手持ちのデータで論文化に専念したのか、それともコロナ禍でもやれることを少しずつ進めていったのか、いろいろなパターンがありそう。私の場合、明らかに特定のグループからの論文の投稿が増えて査読依頼が多かったのは、フィールドワークに制限がかかって、これまでのデータを論文化する方向に専念していたからだと思う(まあ、面白い論文だったからよいけど)。あと査読を引き受ける余裕がある人が減っていたこともあるかも。
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