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白山高山植物園での訪花昆虫観察実習 [日常]

出勤前に若宮公園でヤマモモの果実利用を観察。ムクドリの群れが多いけど、コムクドリ、ヒヨドリが時々混じる。ヒヨドリは来るとしつこくムクドリを追い回して、追い出している。オナガはふらっとやってくるけど、見えないところで食べている。

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先週、下見に来た時には天気が心配だったけど、今日は晴れた。午後は予定通り白山高山植物園で訪花昆虫の観察の実習へ。今年の白峰の実習は梅雨時期に入り込んだので、雨に降られることを覚悟していたけど、まったく心配なかった。3日間ともすべて晴れたのは10年間で初めてではないだろうか。大学のバスが新しくなってから、調査用具を乗せるスペースが狭くなったので、わたしは車に自動撮影カメラと三脚を積んで移動。予定通り1時間10分ほどで到着。目の前に大きな観光バスは関西方面からの観光客だったらしい。

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駐車場から歩きながらオープンガーデンまでの道でも開花中の植物を簡単に説明していく。お、ギンリョウソウが見事な果実をつけている。ほぼ予定通り14時半頃にオープンガーデンに到着。ちょっと暑いくらいの天気。先週、下見した時よりニッコウキスゲが大幅に減っていたのは予想通りだけど、オオバギボウシの開花は思ったほど増えていない。オオバギボウシだとほとんどトラマルハナバチになるから、調査対象の有力候補のつもりだったのだけど、今日は何を観察してもらうか悩ましい。キリンソウやイブキジャコウソウなら、大小さまざまな訪花昆虫が来るけど、小さい花をいくつも移動されると記録が大変。シモツケソウはたくさん咲いているけど、あまり虫が来ている感じではない。

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最初にオープンガーデン内を散策してもらい、観察候補を探してもらう。それから二人ペアで2種の花を観察してもらって、訪花昆虫を大まかな分類群だけ記録してもらう。15分間で交代して、合計30分間の観察をしてもらう実習。観察と同時に自動撮影カメラを使った記録も行った。今年は自動撮影カメラの焦点距離はしっかり設定しておいたけど、時刻表示を合わせていなかった初歩的なミスがあったので、データの観察時刻がおかしなことになってしまった。あと三脚とか使ったことがない学生ばかりなので、事前に自動撮影カメラの設定の仕方の映像を撮影しておく必要がありそう。結果的には、カメラの方向がいまいちで、観察対象を撮影できていないカメラが多数だった。もう少し厳密に自動撮影カメラでどの範囲が撮影されているのかを室内で確認しておく必要がありそう。

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その後はいったん駐車場に戻り、保護増殖施設の見学に移動。白井さんからこちらでの活動内容について簡単に紹介していただく。わたしは鳥の研究者で植物も対象にしていると思われているらしい。個人的には逆のスタンスのつもりなんだけど、まあ、どっちでもよいか。植物を対象とした希少種の保全活動の内容とか、あまり聞く機会がないだろうから、今後もこちらでの実習は継続したい。しかし、こちらの保護増殖施設内の開花個体にもトラマルハナバチとか、頻繁にきていた。ここなら頑張って追いかけたら、営巣場所を突き止めることができるだろうか?

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