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ニホンザル食物サンプリング初日 [日常]

今日からニホンザルの植物食調査の共同研究。といっても新たに食性を調べるわけではなく、既存の食物資源の栄養分析を行う予定なので、果実集用に高枝切りばさみと15mカマを準備して、車に詰め込む。サンプリングにカマ使うの久しぶりだな。白山自然保護センターの中宮展示館に集合なので、調査補助の大学院生と一緒に大学を出発。途中のコンビニで昼食を購入して、ほぼ予定の時間に到着。途中、一里野のスキー場のあたりでニホンザルを見かける。

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中宮展示館で白山自然保護センターのKさんとも合流。今日は紅葉絡みでテレビ局の取材が入っている様子。中宮展示館までの道のりでは、紅葉はまだまだだったけど、もう少し標高の高いところでは色づき始めているらしい。ベンチでお弁当を食べながら、犬山からのチームを待つ。朝からとても良い天気で、風がないところでは暑いくらい。ただ、日陰は微妙に寒い。キノコの柄の部分だけなくなっているものが散らばっていたけど、ニホンザルが食べた後らしい。ここのニホンザルたちはキノコの傘の部分は食べずに柄の部分だけを食べるらしい。予定の時間に犬山からのチームも到着。あちらは教員一人と大学院生3名、計4名。

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まずは裏山を歩いてみるけど、低木の果実はほとんど見当たらない。お、こちらのカントウマムシグサはすっかり色づいている。林業試験場の個体はまだ色が付き始めたところなので、ずいぶんとフェノロジーが違う。クサギがきれいに色づいているけど、食べられていないところを見るとニホンザルは好んで食べなさそう。こちらもクマが頻繁に歩いている様子で、ナナカマドと思われる果実が詰まった糞が落ちていたり、ミズキの結実個体では、クマ棚もいくつか見られた。コナラはほとんど虫害の様子で、きれいなドングリはほとんどなし。林床では、アクシバの果実を見たけたけど、探しているガマズミやサルトリイバラは見られず。ヤマブドウも全く見られず。

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その後、河川敷の方に向かって歩き、クズを探す。イワギクがきれいに咲いていた。河川敷は石がごろごろしているので、なかなかサンプリングは難しそう。こちらのノブドウはカラフルな果実が大量に実っていた。これだけたくさんあって全く食べられていないということは、基本、ここのニホンザルはノブドウの果実は利用しないのだろう。大学周辺の果実よりもカラフルな気がする。ただ、ゴールになっているものは見かけず。ジョウビタキの鳴き声が聞こえてきた。

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最後は中宮展示館でニガキ茶をいただいて今日のサンプリングは終了。なぜか熱帯産の果実や種子の標本が転がっていたので、いくつか名前が確定できそうなものは情報提供しておく。久しぶりだとすぐにAfzelia xylocarpaの学名が出てこなかった。多分、この種で間違いないと思うけど、小物アクセサリー用とかに出回っているんだろうか?

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夜は鶴来のゲストハウスに宿泊するそうなので、そちらに移動。近くのスーパーで買い出しをして、とり野菜鍋をいただく。みなさん特に食べられないものはないとのことなので、刺身を含めていろいろと購入。草餅もおいしくいただいた。大型のテレビはあるので、ここで研究室の合宿とかしてもよいかも。

明日は林業試験場と白山自然保護センターでサンプリング。
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