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テンナンショウ属の果実消費の論文 [論文]

昨夜、めでたく受理通知が届いた論文。

小林禧樹, 北村俊平, & 邑田仁. (in press) 日本産テンナンショウ属(サトイモ科)の果実熟期の分化と種子散布:季節で異なる果実食鳥類とその果実持ち去り率・速度. 植物研究雑誌

兵庫にいた頃に筆頭著者の方から何度か相談を受けていたテンナンショウ属の果実消費者を自動撮影法により調査した研究です。関東地方ですでに自動撮影法によりテンナンショウ属3種の果実消費者は明らかにされていますが、より幅広い分類群を対象とした自動撮影法から、夏に熟すテンナンショウ属と秋以降に熟すテンナンショウ属では、果実の消失速度が随分と違うことが示されています。

私は秋以降に熟すテンナンショウ属しか見たことがないのですが、夏に熟すテンナンショウ属はヒヨドリがほとんど食べてしまうようです。さて、卒論でまとめてもらったカントウマムシグサのデータもどうするか検討しなければ。