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散布もするし、破壊もするらしい [日常]

朝一番に実験室のヤマナメクジたちのミズゴケを洗い、エノキを給餌して、飼育環境を整える。気温が下がってきたので、そろそろ餌の量は減らしても良いかもしれない。生態学会の自由集会でこの子達の発表をする予定だったのだけど、初日の代議員会ともろかぶり。とりあえず発表スライドは準備するけど、自分で話せるかどうかは微妙なところ。でも今年、卒論で取り組んでいるネタでもあり、ナメクジやカタツムリの種子散布に注目した研究の現状はまとめておきたい。この冬に論文、読みまくろう。

昨日、林業試験場で調査しているイチョウの周りをウロウロして、見つけたクマ糞から回収したギンナンを計数。全部で31個の糞をチェックしたけど、2015年に見たときよりも糞あたりの種子数が少ない気がする。あと、今年は明らかに外種皮を食べたのではなく、ギンナンを破壊した糞が2個あったので、こちらは全て回収して、実験室内で洗浄してみた。

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ストックバック中サイズに半分くらい

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割り箸で中身をほぐしたところ

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ぬるま湯で洗浄中

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洗浄後

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バリバリに噛み割ってある

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破壊されていないものもある

イチョウ以外にはサルナシやケンポナシを含んだ糞もあったが、こちらは1個ずつ。今年はやたらとイチョウを食べているらしい。毎晩、親子で撮影されていた個体の糞だったのだろうか。

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見た目はほぼキウイジャム

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ケンポナシがいっぱい

ドングリとかバリバリ食べているので、ギンナンを食べないのはちょっと不思議だったのだけど、食べないわけではなさそう。

週末に新潟で開催される生態学会の中部地区会(http://www.esj.ne.jp/chubu/index.html)で発表する学生のポスターにコメント。実は私も初参加。うーん、研究のまとめを一番右下におくのは見にくいんじゃないかな?多分、鳥の研究者は少ないだろうから、あまり細かく鳥種を紹介するよりは、メインの種子散布者以外はその他にしてまとめて提示しても問題ないんじゃないかな。後は明日と明後日の二日間で発表原稿をしっかり作成して、5分位で研究概要を説明できるように練習してもらう。

マレーシア滞在中にやってきた担当編集依頼とか査読依頼の論文にもようやく目を通すことができた。ちょっと専門が外れているから、ここ数年の論文を読んでみて考えよう。
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