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インド打ち合わせ初日 [研究]

寝る前に水を飲みすぎたのか、夜中に何度も目が覚めてトイレに起きたので、寝不足気味。ゲストハウスのスタッフが朝食を買ってきてくれたけど、量が多すぎる。朝食と昼食と2階分あるのではないかという量。とりあえず白いパンケーキのようなものとカレーを一緒に食べる。辛すぎることなく、おいしい。ただ、もう一つのナンは食べきれないので、昼食用に残しておく。

9時にSomuyaさんが来る予定になっているので、それまでの空いた時間はひたすらプレゼンファイルを見ながら、午後のプレゼンの練習。35分くらいかかりそうだけど、スムーズに話すともうちょっと短くなるか。止まっているゲストハウスからは猛禽の鳥の巣が見えたり、固有種のハナドリが見えたり、ゴシキドリの仲間の鳴き声とか聞こえてきて、楽しい朝。荷物は余裕があったのに双眼鏡を持ってくるのを忘れてしまったのは失敗だった。まあ、他にも今回はバスタオルとか、シャンプーとか、いろいろ忘れてきたものは多い。ホテルに泊まるわけではないので、もうちょっとしっかり準備しておく必要があった。

9時過ぎにSomuyaさんが現れたので、荷物をもって近くの会議室へ移動。McConkeyさんは11時ごろに到着するとのことなので、それまでは個別に打合せ。Somuyaさんもこちらに来るのは久しぶりらしく、部屋を出たり入ったりしていた。Super busyといっていたけど、確かに忙しそう。セミナーは45分話してくれと言われたので、慌てて非表示にしていたスライドを復活させたり、先週、大雪で埋もれた自宅の写真がうけたようなので、そちらも最初にいれてみる。

11時過ぎにMcConkeyさんが到着。しばらくニュージーランドに行っていて、空港から移動してきたらしい。4人で顔を合わせるのは南アフリカのFSD2015いらい。Somuyaさんが、今回の共同研究のように研究成果をまとめるための予算をとれたのは初めて、うまく使いたいと嬉しそう。インドでも研究プロジェクトを進める予算は採れても、それをまとめる時間が足りないらしい。ただ、フリーランスの研究者のMcConkeyさんは、わたしはみんな論文化しているよ!とニコニコした顔で話す。そりゃ、McConkeyさんはそのくらいの発言できる業績挙げているものなあ。

その後も昼食を食べながら、今回の共同研究の申請書を見直し、論文化に向けた情報交換を行う。基本的にはサイチョウ類とマカク類の種子散布に関わる情報をレビューすることになっているけど、実際に論文としてまとめる際にどういった作業仮説のもとにまとめるのか、ストーリーを考える。二人ともゆっくり話してくれるけど、まだ聞き取れないこともあるので、しばし話を中断しながら情報交換。昼食後も話を続け、2時過ぎに今日のプレゼン会場へ向けて移動。

歩いて20分ほどで到着。同じキャンパス内だけど、広いなあ。ここにはアジアゾウの研究で有名なSukumaさんや化学生態が専門のBorgesさんとかが所属しているらしい。残念ながらBorgesさんは不在だったけど、Sukumaさんにはお会いすることができた。たまたまなのかもしれないけど、インドで種子散布に関係する研究者は女性が多いなあ。会場のセミナー室でPCをつなぎ、スライドを確認していると、きれいな写真がいっぱいあるから、FSD2020のfacebookページに載せたらといわれる。まあ、数少ない人に見せることのできる写真ですから、見てもらいましょう。

3時から20名ほどの学生に向けてカオヤイでのサイチョウルイの種子散布に関係する研究を紹介。前半は20年前のデータ、後半はここ10年位、取り組んできた仕事でまだ論文化できていないものを紹介する。もうちょっと種子散布の基本的な情報や考え方を丁寧に説明した方がよかったかもしれない。ただ、未発表のアグライアの実生の生存を15年後に追跡してみたデータはそれなりにインパクトがあったようす。サンプル数は少ないけど、アジアでこんなデータは見たことがないとSoumyaさんもMcConkeyさんも同意してくれたので、さっさと論文化したい。

その後、キャンパス内をウロウロして、打ち合わせを続けて、夕食を食べてからゲストハウスに戻る。ただ、途中、キャンパス内のスローロリスを探しに出かけたりしたので、夕食を食べてから1時間近く歩いた。今日は睡眠不足気味だったこともあるので、セミナー後はちょっと眠い感じだったけど、どうにか無事に今日の仕事は終了。明日はインドでは休日らしいのだけど、Somuyaさんたちと打ち合わせの予定。

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