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インドネシア調査三日目 [研究]

今朝は5時に起床して、6時出発に備える。日曜日に戻ってきてからはゲストハウスではなくホテルに移動になるので、スーツケースにいらない荷物を詰め込み、山登り用の荷物はザックに詰め替える。今日は別グループのメイン調査地となるGede Pangrango National Parkの下見。かなり高い山で一番高いところは3,000mを超えている。今日の下見では入口の1250mくらいから2100mくらいまで登る予定。

6時にはすでに道路沿いの市場は人であふれていた。買い物客の中にダンボールで作成した大きな名札を付けた学生が何人も歩いていた。あとでイベさんに教えてもらったところ、新入生の通過儀礼らしい。早朝の時間帯でもすでにチボダス方面は車でいっぱい。途中で、軽い朝食を食べたところはお茶畑が広がっていた。ジャワで有名なホームガーデンを横目に見ながら、宿泊先のチボダスを目指す。どこまで走っても人と車がたくさん。

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朝食

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ジャワの茶畑を見ながらいただくジャワティー

2時間半ほどで目的地であるチボダスの宿泊ロッジに到着。5部屋で、一人あたり2500円の宿泊費。登山用の荷物に詰め替えて、9時前から登山開始。なぜかレンタカーのドライバーも一緒に登る。ロッジに残しておくと荷物が心配だからか?それとも単に暇なのか?公園入口付近はお土産物屋さんがずらりと並んでいた。高原野菜の産地らしくアボカド、ブロッコリー、ニンジン、イチゴなどが山盛りで売られていた。白い大根のようなものはキャッサバを干したものらしい。なるほどカオヤイと同じで、大都市(ジャカルタ・ボゴール)から、数時間で行くことのできる避暑地として利用が多いのですな。

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今日の宿泊先

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公園事務所

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お土産屋さん

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公園入口

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登山道案内

まずは2100mのAir Panasを目指して歩くことになった。その名の通り、温泉があるそうな。今日は観光客なので、植物採集はなし。ひたすら写真撮影しながら山を登るので、かなりゆっくりした登山スピード。標高が高いので気持ちがよい。山道はかなり整備されているが、石が多いので滑りやすい。山道沿いの樹木はアカネ科、マタタビ科、クワ科など日本でも見かけるグループがちらほら。

本格的な熱帯産地林を訪れるのは今回が初めての経験。カオヤイの標高の高いところでも1,200m程度しかなく、雲霧林のイメージがどうもつかめていなかったが、確かに着生植物やコケが多い。この辺はほとんど種名がわからん。まあ、それはカオヤイでも変わらんのだけど。一方、樹木は花か実があれば属レベルまで大体同定できそう。タイで見たことのあるグループも多いけど、学名がすぐに出てこない…。フェノロジーのあそこの木とか、どこそこで採集したというのは記憶に残っているのだけど。

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途中で見た植物

途中に昼食休憩をはさんだり、調査地の下見などを行いながらも13時ごろに目的地であるAir Panasに到着。確かに湯気でいっぱい。暑いところは45度くらいの温泉がわき出ているらしい。眼鏡が曇ってまったく見えないので、メガネをはずして温泉が流れる山道を渡る。岩についている緑色は藍藻だろうな。一緒についてきた公園スタッフたちはここで1時間ほどのんびりするらしい。私たちはのんびりしても意味はないので、30分だけさらに登って戻ってくる。

帰りはサクサクと歩いて、下山途中に滝を見てから戻ってくる。当初は午後7時ごろに下山予定だったけど1時間以上早く下山。まあ、暗い中を歩くのは大変だから明るい時間帯のうちに戻ってくることができてよかった。ただ、着生植物の調査は大変そう。
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