SSブログ

キナバタンガン調査8日目 [研究]

5時に起床して、出かける準備を整える。夜はあまり雨が降らず、明け方に少し雨が降った様子。ただ、サンダルをしまい忘れていたのですっかり濡れてしまった。朝食はいつもと同じメニュー。ただ、今日はボート観察終了後にMさんの調査ステーションでも食事をいただく予定なので、軽めにしておく。予定通り6時少し前にボートが到着し、キナバタンガン川沿いを上流へ向かってさかのぼっていく。

DSCN2394.jpg

途中、誰かが何かを見つけると少し速度を落として観察するスタイル。川沿いの木にいる動物なのと朝日が昇ってくる時間帯なので、方向によってはとてもきれいに見える。これは楽ちんだなあ。もちろん私たちが乗っているボートの船頭さんが優秀なのもあるけど、テングザルとか、動いていないとほとんど茶色の塊にしか見えないので、慣れるまでにはそれなりに時間がかかる。

2時間ほどのボート乗船中にテングザル、ブタオザル、カニクイザル、シルバールトン、オランウータンの親子を見ることができた。特にオランウータン親子は朝日を浴びてイチジクの果実を食べるところを観察できたのは非常に良かった。ダナムバレーでオランウータンは見たことがあるけど、ほとんど茶色の塊にしか見えなかった。今回はしっかりとイチジクの採食シーンを見ることができた。霊長類以外にもキタカササギサイチョウ、クロサイチョウは複数回観察することができた。ここは両種が比較的簡単に見られるらしい。残念ながら、大型のサイチョウ類には出会うことはできなかった。雲が心配だったけど、雨に降られることはなかったので良かった。

DSCN2562.jpg

DSCN2841.jpg

DSCN2717.jpg

DSCN2800.jpg

DSCN2698.jpg

ボート観察後はMさんのステーションでおやつをごちそうになり、宿泊先へ戻って荷物の整理。5日間のサンプルを整理して、サンプルの保存条件などを確認しておく。調査用具で余ったものはMさんに引き取っていただき、帰りの荷物はずいぶんと減った。30kg以上減っているはずなので帰国便では、超過料金は払わずに済みそう。昼食は初めてのメニューとして、鶏のから揚げがでた。過去の宿泊者リストを見てみると、この時期、あまり観光客は訪れない時期らしい。マレーシアが一番多いけど、シンガポールやヨーロッパ、遠くはチリとかから来ているらしい。

昼食後は休憩して、Wifiを立ち上げてみたけど昨日ほどはうまくは接続できず。ただ、時々、つながっていたので、瞬間にメールをチェックして中身を確認しておく。返信はコタキナバルからだな。15時半頃までそんな感じでメールのチェックと調査メモを記録する。

夕方はこれまで調査してきたキナバタンガン川の支流をボートで移動して、川沿いの霊長類を観察。カニクイザル、ブタオザル、テングザルはいずれも複数の群れを観察することができた。サンプリングしていた時には、ほとんど見かけなかったのだけど、夕方になると川沿いでこんなにたくさん見られるのか。おまけでヒヨケザルが低い位置にいて、じっくりと観察することができた。あとで写真を確認したら、顔は吸血中のカで一杯だった。ただ、写真を撮っていたら、途中で電池が切れてしまった。午前中にたくさん写真を撮影したのに充電するのを忘れてしまって、ウガンダと同じ失敗を繰り返してしまった。Coolpixの予備電池もってこようかどうか迷ったのだけど、持ってきておけばよかった。

DSCN2880.jpg

DSCN2903.jpg

DSCN2915.jpg

DSCN2958.jpg

DSCN2976.jpg

18時ごろに宿舎に戻って、後片付け。いつもの夕食後に宿泊費と調査中の所望品などを清算して、帰国準備。あとはお互いに写真のベストセレクションを交換して、保存。今回採集した植物標本の図鑑ができているのは素晴らしい。明日は8時にここを出発する予定。

コメント(0) 

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。