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能登島実習2018二日目 [日常]

朝は7時の朝食にあわせてのんびりと起床。昨夜はあまり雨が降らなかった様子で、森の中も問題なさそう。8時から集会場で調査内容の説明。今年から新しく自動撮影カメラも設置してみることにしたけど、その設定に時間をとりすぎたか。8時半くらいには調査地に移動するつもりだったけど、もう少し時間がかかってしまった。実際に毎木調査に使う道具は実際に木を対象にしてやってもらうことにして、さっさと調査地に移動する。

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学生7名、TAの大学院生1名、教員2名で、樹高棒3本、高枝切りばさみ1本、15mカマ1本を持ち込んだ。高枝切りばさみはもう一本、予備として購入しておいてもよいかも。胸高直径測定用のスチールメジャーは人数分持ってきたけど、半分でよかったかな。ガンタッカーは予備を含めて3台持ってきてちょうどよかったか。調査区は10m四方で、対象樹種は周囲長が20㎝と中途半端なサイズに設定してしまった。ただ、10㎝にすると時間的に終わらないだろうから、このくらいでよかったかな。

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最初の調査区の設定にかなり時間がかかってしまったけど、最初の場所はそもそも調査対象が少ないので、毎木調査自体はすぐに終わった。ただ、樹種の同定用に全個体からサンプリングしたつもりが、1個体サンプリング忘れがあり、後で再調査に来る羽目になる。林冠はスダジイが優占するのだけど、たまたま調査区内の大きな個体はミズキでちょっと変なデータになってしまったか。その他はヤブツバキ、モチノキ、シキミなどの常緑樹種がほとんどだったので、まあいいかな。

自動撮影カメラを3台設置して、次の尾根沿いの調査区に移動。こちらは林道沿いで、10m幅にすると斜面がきついので、5m幅で2か所設定してもらう。最初の作業で調査手順はわかっただろうから、2グループにわかれて作業してもらう。尾根沿いは樹高が低いので、クリノメーターは使う必要はなさそうで、樹高棒で測定してもらう。12mを超える個体はほとんどないので、10mを超える個体は15mカマを伸ばして、メジャーで大体の数値を見る。

こちらは林道沿いということもあり、ヤマザクラ、コシアブラなども見られるけど、スダジイ、モチノキ、ヒサカキ、ソヨゴ、ネジキなどが主要な構成樹種で、照葉樹林っぽい要素も含まれている。昼ごはんの時間になったけど、午後から天気が崩れる可能性もあったので、そのまま調査を継続して、12時半ごろには終了。両方の調査地に自動撮影カメラも設置してみた。

昼食後は採集したサンプルの同定。葉で見分ける図鑑を使ってみているけど、まあまあいいところまではいけそう。ただ、典型的な葉ではないものを採集してあると、悩ましそう。コナラの林冠あたりから採集した葉はすぐに同定できたようだけど、低い枝から採集した元気のないコナラの葉には苦戦している様子。フィールドでコナラと同定できていれば、判断は迷わないんだけど、まあそんなに簡単ではないか。ただ、同定作業にかなり時間がかかった挙句、サンプルを採集していなかった個体があり、種名を確定することができないようなので、有志を連れて再調査に出かける。まあ、暗くなる前でよかった。ワークシートまで準備すれば、こんなことにはならないけど、どういった確認作業が必要かを考えても欲しいので、どこまでこちらで準備するのかは悩ましいところ。

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夕食後も2時間ほどデータ整理作業。その後は能登に勤務している卒業生を囲んで懇親会。就職後も元気に活躍しているようで何より。

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