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オニハマダイコンの埋土種子調査 [日常]

早朝から雨の音で目が覚める。調査地も雨が降っているだろうから、雨上がりに砂をふるって種子を探すのは大変そう。ただし、日程的に今日しか出かける日がないので、調査準備をして学生たちと一緒にオニハマダイコン調査にでかける。午前中は晴れ予報で気持ちの良い天気になりそうだけど、地面は濡れているところが多い。

1時間ほどで調査地に到着。さすがに濡れている。サンプリング前に砂をふるってみたけど、先週の予備調査のようにはいかないので、頭を抱える。これだと仕事にならないので、大きなバケツの中で砂を落とす作戦に変更。バケツに海水をくんで持ち運べば砂は一瞬でふるい落とすことはできるんだけど、砂が細かいので、バケツから砂を戻すのに一苦労。コンクリみたいに固まるな。オニハマダイコンの若い果実をつけている個体がいたので驚く。気温が高かった影響だろうか?それとも遅い時期に発芽してきた個体が再び成長したのかもしれないけど、明らかに種子散布前の個体がこの時期にも見られるとは知らなかった。あと7月にドローンで撮影されたオルソ画像を見ていた時に気になっていた植物はハマゴウだった。十文字型に見えていたものは、コウボウムギだった様子。

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結局、散布された果実や種子は1×1mで目視調査を行って、その範囲の一部の砂を集めてふるいにかける方法にする。8月にオニハマダイコンの大きな個体はすでに抜いているけど、小さな個体は残っているので、多少、果実が落ちていたりはするけど、目視でもほとんど見つからない。打ち上げ海藻が残っているとハマトビムシが入ってくるけど、肝心の種子は見つからない。0データばかりになると、そもそもの調査手法に問題がある可能性があると思われてしまうので、一応、結実個体の近くで明らかにたくさん落所でも同じやり方で確認してみる。しかし、果実の殻はたくさん落ちているんだけど、中身の種子は見つからない。コルク質の部分だけが流されずに残っているとは考えにくいので、種子は食べつくされたのではないだろうか。ネット検索かけてみると、カワラヒワがオニハマダイコンを食べている事例が少なくとも2件はヒットしているので、こちらで食べていても不思議はない。

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3時間ほどで予定の調査を終えて、遅い昼食を食べてから帰学。今年のオニハマダイコンの野外調査は今日で終了の予定。あとはしっかりデータをまとめてもらう予定。
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