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カタツムリの精莢と恋矢 [日常]

昨日の朝、研究室に来てみるとカタツムリ飼育ケースのミズゴケ上に白い物体が落ちていた。餌に入れているイカの甲から何か落ちたのかとも思ったけど、生き物のようにも見える。恋矢ともずいぶんと形が違う。先端が柔らかいけど、残りは骨っぽい。何か生物由来の物質のようで、寄生虫かと思ったけど動かない。写真を撮影して、とりあえず標本用にアルコール保存しておく。

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後日、FB経由でHさんに精莢と教えてもらった。本来は相手に渡すものなので、交尾を失敗したということらしい。なるほど、これで精子を相手に渡すのか。見たことがないと思っていたけど、科学のアルバムのカタツムリを引っ張り出してみるとしっかり写真がのっていた。

今朝は恋矢が落ちていた。一緒に写っている個体に刺さっていたのか?こちらも回収して、講義用にアルコール保存しておく。あとは交尾中の写真があれば、説明力がぐっと増すので、撮影したい。けど、なかなかタイミングが合わない。わたしが帰宅した夕方以降に交尾活動を行っているみたいだなあ。自宅で飼育中には全くそんな気配はなかったのだけど、6個体同居させてからは頭瘤を出している個体を見かける頻度が高い気もする。おかげで研究室の学生たちには一通り、観察してもらった。

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その後、別の個体が産卵していたので、こちらは個体識別して、卵を隔離しておく。50個くらいはありそう。

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