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論文合宿移動日 [研究]

2月にインドに出かけた際の仕事の続きで、明日から日曜日まで霊長類研究所で論文合宿。今日は夕方から東京方面に移動するので、まずは荷造りをしてしまう。合宿先には洗濯機もあるから、それほど着替えは必要ないだろうし、まだそれほど寒くはない。出発準備を終えてから、研究室に出かけて、飼育中のヤマナメクジたちのミズゴケを交換。エノキをあげておく。8月に交尾した個体が今週、飼育ケージ内の竹皮の中にこっそり産卵していたのだけど、もう片方はまだ産卵していない。黒いナメクジたちも久しぶりにしっかりカウントしてみたら、まだ9個体生存していた。ただ、あまり大きくなっていないので餌が足りていないのかも。

昼食後は論文合宿用のデータセットの作成作業の続き。ダウンロードした論文から、サイチョウ類の果実食情報を抜き出して、採食記録のデータセットを作成。2011年に出した論文から、食性情報はあまり増えていないので、それほどの量ではなさそう。集めたデータは属名が同じでも科が違うものになっているものをピボットテーブルで確認して、新しい情報に更新する。本当にこんな果実食べているのかと疑問に感じる情報も含まれているけど、とりあえずは文献情報を信用して、データセットを作成。

メールをチェックするとサンプリングに協力した論文が受理されたとのめでたい連絡。昆虫の雑誌に名前が載るのは初めてなのでちょっとうれしい。現在執筆中の論文もこれまでとは違うところに投稿してみるかなあ。ただ、日本のネタだからEcological Researchにまず投稿してみようかなどと考えてはいるけど、あと二日ほどかけて実体顕微鏡をのぞく作業が必要。これは論文合宿が終わってからスケジュールを考えよう。写真のデータ整理が終わったので、さっさと終わらせてしまいたい。

東京への移動の新幹線の中では、はじめてのフィールドワーク③日本の鳥類編を読んで過ごす。小さいころからバードウオッチャーの人と卒業研究くらいから何となく鳥を選んだ人など、多様な背景の人がいて面白い。メインの研究成果が未発表のものもあるけど、これからに期待。さすがに種子散布以外の研究はほとんどフォローできていないので、これだけまとまっているとわかりやすい。世界の鳥類編もあるのか?

日暮里の宿泊先のホテルにチェックインして、明日の成田行きの列車を予約。明日は成田で合流したインドからの共同研究者とともに霊長類研究所へ移動。到着フライトが遅れないとよいのだけど。
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