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能登島実習2019二日目 [日常]

6時半に起床して、天気予報を確認。午前中は問題なさそうだけど、午後はちょっと怪しい感じ。7時からの朝食もおいしくいただき、8時半から予定通り植生調査の簡単な説明。去年と同じ調査サイズだけど、今年は人数が多いので、10m四方の毎木調査だけではなく、1m四方で林床植生調査もやってみることにする。

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簡単な調査内容の説明後、宿舎の前でスチールメジャーを利用した周囲長の測定方法と樹高計で電柱の高さをはかってみる練習をしてから、調査地に向かう。尾根沿いの調査区は、比較的密度が高く、あまり大きな木がない場所。去年と同じ基準を使って、周囲長15cmを目安に測定することにする。ガンタッカーの使い方を説明していなかったので、最初の調査対象で一度見本を見せて、使ってみる。ふつうは使ったことないよな。その後は2班に分かれて、毎木調査。去年は現地で同定しわすれや、ナンバーテープの付け忘れなどがあったので、今年は調査対象からすべてサンプリングして、持ち帰って同定することにする。

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天気が心配だったので、できるだけ早めに作業を進めていく。去年よりは人数が一人多いのと最初の調査枠の目印を設定していたこともあり、2時間ほどで最初のプロットの作業は終了。1m四方の枠を作ったので、全天写真も撮影してみればよかったかな。二つ目の谷間のプロットはより暗い環境で、ほとんど林床に植物がない場所。ただ、こちらのほうが大きな木があり、照葉樹林っぽいところ。ヒメアオキ、タブノキ、ミヤマシキミ、ヤブツバキなどが生えている。こちらは本数が少ないこともあり、1時間ほどで作業は終了。残りの時間で自動撮影カメラを一人一台ずつ設定して、宿に戻って昼食。

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午後はまずはサンプルの同定。サンプルをグルーピングして、同種と思われるものを対象として、それぞれに同定を進めてもらう。一番個体数が多かったソヨゴ、対生の複葉のマルバアオダモなどはすぐに同定できた様子だけど、コナラやスダジイなど葉の変異が大きい樹種で悩んでいる様子。あと去年と同じく、ミヤマシキミの同定にかなり苦しんでいたところを見ると葉の形にとらわれすぎて、葉の付き方や葉をつぶした時のにおいをかいでみるなど、葉の家たち以外の情報をうまく使いこなせていない様子。本当は一度、検索してみて、もう一度野外で植物観察する機会を設けるのが良いのだろう。それでも90分ほどで採集してきた15種ほどの植物には名前を付けることができた様子。ただ、翌日になってから気が付いたけど、モチノキをサカキと間違えていた。

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美味しい夕食をいただいてからは、21時まで作業を続けて休憩。今夜も少しだけ交流会に参加して、わたしは22時には就寝。夜は風が強かった。

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