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サンゴジュにマルハナバチ [日常]

午前中は植物生態学の講義で、森林生態系の光合成生産に関する話題を紹介。午後はすっかり展葉を終えた林業試験場を散策して、光合成している様子を観察してもらう。今回は開花・結実している樹種を中心に解説。春先の実習では、歩かないコースを歩き、種毎に異なる枝ぶりや葉のつき方、単葉と複葉の違いなどを解説する。オニグルミとか知らんのか…。途中で学生がシマヘビを見つけたので、すぐさま捕獲して、ヘビ類の捕食者として生態系機能について解説。見つけるたびに捕まえているので、ヘビ好きだと思われているに違いない。

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学生とともに歩く

途中、枯葉がたくさんあるところで、複数のカマドウマを発見。こんなところで何しているんだろうか?

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カマドウマ

ホタルブクロを観察して、上を見上げると開花中のサンゴジュに多数のハナバチが放花していた。大きいほうからクマバチ、トラマルハナバチ、ニホンミツバチなど。トラマルハナバチはワーカーが目立つけど、時々、大型の個体も飛んでいる。いくつか花粉団子をつけている個体がいたので、その辺も解説。普段、調査ではあまり歩かない場所だったので、これほど簡単にハナバチ類を複数種まとめて観察できるとは知りませんでした。

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ホタルブクロ

途中、日本庭園で休憩した際に学生がヘビの死体を見つけたので、見に行くとシロマダラだったので写真撮影。持ち上げると猛烈な異臭。既に腐敗していたけ。道路で作業車にでもひかれてしまったのだろうか?この辺は石垣にニホントカゲがいるから、その辺を狙って食べているのだろうか?林業試験場で見たことがあるヘビは先月、モリアオガエルの卵の下の貯水場所で泳いでいたヒバカリを含めて6種になった。あとのジムグリとタカチホヘビは難易度が高いか?そういえば、ジムグリってしばらく見ていないし、タカチホヘビは生きた個体を見たことないかも。

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シロマダラの死体

来年度の実習では、最初から夏に林業試験場を歩くコースを組み込んでおこうかな。