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卒論が二つ公開された [日常]

過去の卒論を修正して投稿していた論文が掲載された石川県立自然史資料館研究報告を受け取る。1つはこちらに来て3年目に当初の研究計画とは大幅に変更したものの、何かの卒論が失敗したときの保険で集めていた自動撮影カメラの撮影データをまとめた加藤さんの卒業論文。もう一つは2年目に鳥を研究したいとやってきた山川さんの卒業論文で、ICレコーダーを利用した鳴き声の自動録音データとスポットセンサスのデータを比較した研究。いずれも石川県林業試験場を調査地として利用させていただいた卒業研究。

 加藤利輝, 北村俊平*. (2016) スギ人工林の間伐は中・大型哺乳類の出現頻度や活動時間に影響を与えるのか? 石川県立自然史資料館研究報告 6:5-13.

 山川将径, 北村俊平*. (2016) 石川県林業試験場の森における鳥類記録手法(音声録音とスポットセンサス)の比較. 石川県立自然史資料館研究報告 6:15-24.

目次情報などは、石川県立自然史資料館のサイトに近日中に公開される予定。
http://www.n-muse-ishikawa.or.jp/motto/publish.html

この雑誌、石川県の自然史情報に関する論文が毎年、いくつか掲載されているのだけど、CiNiiとかでヒットしないので、ここでも紹介しておこう。そのうち、PDFファイルももらえるはずなので、必要な方はメールで別刷り請求してください。昨年度卒論の大学ビオトープの植生調査、角間の里山の開花フェノロジー、林業試験場のヒメアオキの果実消費の自動撮影ネタも今年は継続研究の予定はないので、3つともこの雑誌用に修正して、さっさと公表してしまおう。問題はこの雑誌に投稿していない卒論ネタをどうまとめて、公表していくのかというところ。もうちょっと卒論をまとめる段階で、投稿論文に近い形式にまで整えていくのがよいのだろうけど、まだまだ関連文献の読み込みが足りない点を解消しないと難しそう。大学院に進学希望の学生がもう少し増えないと難しいかな。