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初秋の糞内容分析調査 [研究]

今年も金沢大学のOさんのグループが糞内容分析を行うとのことで、昨夜の台風の雲がまだ残る中、3時半に起床して、研究室に向かう。大学の駐車場で同行する学生を乗せて、福井県の調査地を目指す。6時の現地集合予定時刻よりも少し早い時間に到着。さすがに昨日の台風の強風で倒木もあったけど、車が通れないほどではなかったので助かった。Oさんたちは一足先に調査地に入り、準備を進めていた。まずはのんびりとパンで朝食をいただく。雨はほとんどあがり、今日は天気がどんどん回復する予定。

午前中は1時間おきに捕獲された鳥類の糞内容分析のはずだったのだけど、台風の後であまり動きが活発ではないのか、はたまた運が悪いのか、あまり捕獲数が伸びない。空いた時間は、2013年のデータの確認作業。5年前のデータをようやく論文化するべく、もう一度、図表に使われている元データの見直し。自動撮影カメラのデータを一応、再確認してみたけど、さすがに哺乳類は同定ミスはなさそう。たまたま撮影されていたトカゲも学名を確認しておく。いずれにしても表で示すほどのこともなさそうなので、結果として本文で簡単に記載する程度でよさそう。

メインの果実消費のインターバル撮影のデータは入力済みのデータをうまく解析できる形に持ち込むことが必要。1つのセルに複数の情報が含まれているので、区切りを利用して、データをセル毎に分ける。そこからエクセルの関数をうまく組み合わせれば、解析に必要な情報は取りだせそう。個体数情報はあまり意味がないので、撮影回数を基準にして、種子散布している動物種のターゲットを絞る形にすればよさそう。

昼食をはさんで午後は調査地周辺の結実フェノロジーの調査。今年はあまり果実がないという話だったのだけど、ヤマボウシ、ナツハゼ、タムシバ、ユズリハなどの果実はそこそこ見かける。ヤマボウシはちょうど熟しているところで、調査ステーションの近くの結実木にも頻繁にヒヨドリが来ていた。林床でもヒヨドリの糞と思われるものから、ヤマボウシの種子が出ていた。

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夕方にもう一度捕獲調査にトライしたけど、成果なし。おとなしく夕食に出かけたら、目的の店が定休日と散々。お風呂でのんびりと体を休めて、調査ステーションに戻り、ビールをいただき早めに就寝。明日も5時起床で調査。
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