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クマ糞を回収した [日常]

昨日のクマ糞を回収するために今日は一人で林業試験場へ。20個くらいはあったので、大きめのジップロックとビニール手袋とバケツを積んで出かける。自動撮影カメラも交換用に持っていく。翌日の新聞で知ったのだけど、今朝は朝からか白山比咩神社周辺でクマが出没していた様子。

既に果実がなくなったカントウマムシグサのカメラを回収して、近くのヒヨドリジョウゴのカメラを確認。こんな時期に食べられることはあまりないのだけど、すでにシロハラがついばんでいる様子。ただ、カントウマムシグサほど積極的には食べていない。カントウマムシグサはシロハラが吐き戻した種子も大量に回収することができたので、発芽実験にするか。その場でほとんど移動せずに食べている様子なので、この個体では、まったく種子散布には貢献していなさそう。

クマ糞を回収する前に昨日、見つけたツルリンドウにカメラを設置しておく。これだけまとまって果実があれば、何か食べるかもしれない。歩いているとカントウマムシグサにシロハラが訪問する瞬間を確認。ここで何年も調査して、カメラをおいているので、鳥が食べるのはよく知っているけど、実際に現場を自分の目で確認したの初めて。ただ、クマ鈴に驚いたのがすぐに飛んでしまったのは残念。

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クマ糞はまず写真を撮影して、あとはできるだけ外種皮は外して回収する。一つだけカキノキの種子と果肉が入っている糞があったけど、残りはイチョウのみ。1つに40個くらいは含まれているのではないだろうか?以前、真面目にイチョウで調査していた時には、もっと落果がたくさんあって、数百個くらい落ちていたけど、毎日、かなり丁寧に落ちたものは食べられている様子で、ほとんど新しいものは落ちていない。2時間ほどかけて20個を回収。まだ10個以上あったけど、サンプル数としては充分なので、これでやめておく。あとは野外でそのまま追跡調査したらよいんではないだろうか。ただ、こんな感じでイチョウが芽生えているところを見たことはない。多分、クマが運んでもその場でネズミに食べられるか、発芽できても成長できないんだろう。

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途中で昼食を購入して、研究室に戻る。昼食後はひたすらクマ糞を水洗いして、種子をきれいにする作業。洗えばすぐにきれいになるけど、ほんのりと銀杏臭が漂ってくる。ほとんどの種子は破壊されていないし、状態は良さそう。ただ、これだけの数、プランターに植えるのは結構大変そう。数を数えたら、しばらく野外に放置して、ミズゴケで発根だけ見ればよいか。

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