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散布体数を推定した [日常]

朝から学生たち3名と一緒に林業試験場で付着散布植物の調査。やはりどのくらいの散布体があるのかを把握しないといけないということで、25×1mのプロットをスギ林内に設定して、1m毎に数えてみる。さすがに散布体そのものを計数するのは無理があるので、ミズヒキやヒカゲイノコヅチなどは果序数を数えて、あとで変換する。もともとけもの道沿いや境界に多いことは知られているので、スタート地点は森林境界にしておく。このところ、クマの出現頻度が高いので、クマ鈴とクマスプレーとフル装備。

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最初は学生たちがやるのを横で眺めながら、見逃し個体などを追加していく。いくつかやってみて、かなり正確にできるようになったので、そこからは私は反対方向から進めていって作業効率をあげる。林内にほとんど付着散布植物は生えていないけど、ギャップとかには、普通に見られるところもある。あと間伐跡地はけっこうたくさん生えている。明るいから生えてくるのか、明るいところに哺乳類が良く来るからなのかはわからんけど、林業試験場内のトレイルとかノブキだらけの場所とかある。

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今年はよっぽど森の中に食べるものがないのか、カントウマムシグサの果実がどんどん食べられている。これは2014年の状態に近い。林業試験場では11月にほとんどの果実がシロハラに食べつくされてしまったのだけど、今年もどうやらシロハラが食べに来ている様子。前回の調査時に2個体だけカメラをおいてみたものは、いずれもシロハラに食べつくされていた。

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3か所目の調査区でツルリンドウの果実を見かけた。こんなところにも生えていたのか。30個くらいありそうなので、自動撮影カメラをおいてみることにしよう。その近くのイチョウの木の周辺にはいくつもクマ糞が落ちていた。イチョウにも上ったあとがある。近くの自動撮影カメラを見てみると、毎日、ツキノワグマとタヌキが訪問して落ちたイチョウを食べている様子。クマは若い個体と親子と少なくとも3頭はいて、若い個体は真昼間にもウロウロしている様子。いやだなあ。

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早めの昼食は久しぶりに道の駅にでかける。ここは衝立とかは準備していない様子。昼食後も作業を続けて予定の10プロットを終了。その後は変換用のサンプルを回収してから大学へ戻る。いつも車を停車しているところのイチョウにもたくさんのクマ糞が落ちていたので明日、回収することにする。帰り際にカモシカがのんびりと草を食べるところを見学。

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