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ギンナンに穴開け [日常]

午前中は事務処理仕事などをこなして、午後から調査のお手伝い。先週マークした個体の開花フェノロジーと新規個体の確認。日曜日に学生だけでカメラを設定してきているので、その回収作業もあるけど、あまり訪花昆虫は期待できなさそう。昨日、カメラを設置しにきた時にもほとんどハナバチがいなかったらしい。開花数は先週よりも増えているけど、結実数は増えていないようなので、人工受粉したほうが良いかも。

調査中に林床でひっそりとサイハイランが咲いているのを見かけた。茶色っぽい花で、ところどころ紫色があってなかなか味わい深い。エゴノキはほとんど花が終わり。ヤマツツジはまだ咲いていて、クワはそろそろ黒く色づいてきた。ニワトコも赤く色づいてきた。樹液酒場は満席でした。

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ギンリョウソウとアリ

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サイハイラン

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樹液酒場

調査の帰りに百均でギンナンに穴を開けて、針金をつけるための道具を購入。レジでわざわざ100円ではないですよと念押しされてしまった。これを100円だと思って買う人がいるらしい。手芸材料を細工するために細いドリルが良さそう。まずはこれを使ってみましょう。

Scienceに南米のヤシの種子サイズの進化についての論文が掲載されている。

Galetti et al 2013. Functional extinction of birds drives rapid evolutionary changes in seed size. Science 340:1086-1090. DOI: 10.1126/science.1233774

半分くらいの内容は聞いたことがあるのだけど、その後、追加データを収集して、新しい解析をくわえている。わたしが興味のある部分は長いAppendixに書かれているみたいだから、いずれしっかり時間をかけて読まないかんだろうな。

今更ながら「花の自然史―美しさの進化学」を購入。残していっていただいたKK文庫にはシリーズ中でこれだけなかったので、読んでいなかったんだよな。送粉生態学の話をするときには、学生に紹介しても良さそう。