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JASTE23二日目 [学会]

昨夜は結構ビールを飲んだけど、あまり食べなかったこともあり、今朝は早めに朝食へ移動。高校生と思われる集団がちょうど来た所で、タイミングが悪かった。一旦、部屋に戻ろうかとも思ったけど、座席数は十分だったので、そのまま朝食を済ませる。何か大会でもあるのかな?

朝食後に帰りの飛行機の時間に間に合うような電車の時刻をチェック。公開シンポジウムを最後まで聞いている余裕は無さそう。クロークがないので、荷物は最寄りの地下鉄の駅に預けて会場へ。昨日よりは少し早い時間に到着したので、昨日、見逃していたポスターの内容などを確認。今日も生態学関係の発表が多いA会場で口頭発表をきく。

新山さんの20年間のリターデータから見たパソの一斉開花の話はなかなかインパクトがあった。1996年の一斉開花は大規模だったけど、その他は小規模なものだったことがリターデータからもきれいに示されている。乾燥と低温の両方が入った時には、一斉開花する可能性が高そうだけど、前年に開花していれば、開花しないというのはクリアー。あと一斉開花すると本来は葉の生産に回していたエネルギーが花芽に使われるために葉の付け替えタイミングが少し変化している様子。シンプルなデータだけど20年間の継続データというのは重みがある。

熱帯生態学会の口頭発表は、生態学会ではまず効かないような分野の話を聞くのはイロイロと面白い発見があって良い。ただ、口頭発表のスライドはもっとわかりやすく作って欲しい。あれだけ文字を詰め込んだスライドは生態学会では見ることはないと思う。まあ、わたしのスライドも今回は英語で作ったこともあり、文字が多かったので人のことは言えんか。大学院生やポスドクの発表が増えると変わってくるのだろうけど、わたしの年齢でまだ余裕で若い方に含まれるのが現状なので難しいか。そもそも、学生だとこの時期は野外調査をしている可能性も高いだろう。

午後のシンポジウムは4件の発表のうち、3件まで聞いて会場を後にする。やっぱ、バンレイシ科の花はいいなあ。イントロの話題提供で、「多様性」と「diversity」をグーグルで画像検索した結果の違いは面白かった。今度、講義で多様性の話をするときに紹介して反応を見てみよう。

さて、明日から通常業務に復帰。明日は天気が良ければ、ルーチン調査のはずだけど、どういった予定になっているのかな。水曜日は白峰でブナ林の調査なのだけど、天気が怪しい感じでどうしたものやら。