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来年も3名 [日常]

来年の研究室配属が確定したそうで、男1女2の3名が挨拶にやってきた。所属学科の研究室配属は、伝統的に学生間の話し合いで決めるらしい。先月、研究室紹介もやっているし、今年の前期には、植物生態学や実習で私の方針はある程度わかっているだろう。研究テーマはこれから数ヶ月かけて何に取り組むのかを考えてもらって、生き物たちが動き出す春までには確定させたい。個人的には、実験室である動物を飼育してとりたいデータはあるのだけど、今のところ飼育システムを確立できていないので、ちょっと無理かな。いずれにしても今年よりは早めに各自で卒業研究を開始できるような形にしたいので、早めに相談していきたい。

今日の講義は菌類の話。まず先週、提示したレポート課題に関連して、ポケモンの系統樹と進化の話を紹介。課題はポケモンではないけど、架空の生物の分類体系を再構築するものなので、DNAなどの遺伝情報を使わない方法として共通する部分がある。日本語で書かれたポケモン系統樹の話もあるけど、今回紹介したのはJournal of Improbable Researchの論文。著者名やイントロ、調査方法、特に解析では、ピチュウ、ピカチュウ、ライチュウなどは一つのタクソンとしてまとめて解析対象にしている点などを紹介。林業試験場で撮影したキノコもいろいろ紹介。

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午後は研究室のゼミ。毎週、途中経過を30分ずつ報告してもらってそれぞれにコメントするスタイルにしているけど、学生同士のコメントをもうちょっと増やしたい。卒業研究の発表会は2月下旬だそうで、その後、卒業論文を修正して提出するらしい。2月は調査に出かけるつもりだったけど、ちょっと難しいか。調査に出かけるのは、12月に変更しようかな。

1つ終わった [日常]

今日で大学院向けのリレー講義の一つは終了。天気が悪化しそうだったので、さっさと準備をして林業試験場へ出かけてイチョウの自動撮影カメラチェック。随分と紅葉が進んでソメイヨシノもかなり落葉していた。週末に天気が良ければ、子供を連れて遊びに来てもいいかもしれないけど、今週はずっと雨の予報。

自動撮影カメラ前のイチョウはほとんど変化なし。まあ、周辺にもまだ100個近く落ちているので、あえてカメラのところに来る必要はないだろう。カメラを確認してみるといつもと同じでタヌキとアナグマとアカネズミの写真が撮影されていた。イノシシは通過しているのだけど、食べては無さそう。なんでも食べる気がするのだけど、そんなこともないのか。

カメラの近くでイチョウの腐肉臭とは違うにおいがすると思ったら、スッポンタケがいくつも出ていた。まとまって出ることもあるとは知りませんでした。少なくともぱっと見える範囲で8つを確認。そのうち立派なものを幾つか撮影。ただ、木曜日の講義でも一枚くらいは見せるか。ショウジョウバエらしきものがうろちょろしていた。

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夕方は今日届いた「世界で一番美しい果実図鑑」を眺めている間にあっという間に時間がたってしまった。Trewiaが今はMallotusになっていたとは知りませんでした。先に届いた「世界で一番美しい種子図鑑」とともに眺めると楽しそう。やはり果実図鑑のほうが自分の仕事ともろかぶりなので、読んでいて楽しい。だけど内容的には?と思う記述があるのは、引用している情報に古いものがあるからではなかろうか。

はやにえその後 [日常]

早朝に畑から調査対象の植物を掘りとって、大学へ持っていく。実験用に使うけど、かなり花の数が減っているので、ちょっと微妙かも。週末に気温が高くなる時期が最後のチャンスになりそうだから、今日中に準備しておかないと行けないからなあ。玄関先のはやにえはモズが食べたのか、他の鳥が食べたのかわからないけど、動きがあって、スズメの向きが変わっていた。

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日中はNLの編集作業を進める。確認のメールを送付するのを忘れていたところにあわててメールを送信して、すぐに返事をいただけたので助かった。やっぱり締め切り1週間前くらいにもう一度念押しのメールを送るようにしないとスムーズに進まないな。ただ、先月末は忙しかったので、今週にならないと作業ができなかったからな。

夜は金沢駅周辺で高校のOBで飲む。10年ぶりくらいに会ったけど、見た目が大きく変わっている人がいない。私が一番太ったのではないだろうか?今でもハーフマラソンやマラソンを走ったりすることもあるそうなので、わたしももうちょっと練習しよう。さすが地元で働いているだけあって、いろいろと知らなかった情報を教えてもらった。Facebook経由で情報交換もしているらしい。確かに出身高校とか登録してあると、そういったつながりが増えるのかな。

いろいろと出かけたいけど… [日常]

今日の講義では、つかみで先日記載されたGaga属の話をして、実際の記載論文のコピーを回覧してみた。属名の語源の部分や新種記載された種小名の意味などをちょっと解説したけど、いつもよりもよく話を聞いている様子。ただ、その後に紹介したワダツミノキの話はピンとこなかったみたい。2回生配当の講義なので、10年前だと10歳前後だから、知っているかどうか微妙なラインか。来年もGaga属は使えるだろうけど、日本人研究者の仕事としては、別のネタを準備しておこう。でもワダツミノキの話は、和名をどうするかでお酒の席でKさんとNさんが、延々と議論していたのを思い出してしまった。多分、2003年9月の話。

来年3月後半にインドネシアでATBC Asia-Pacific Chapterが開催されて、そのオーガナイザーから果実食のシンポジウムも企画するのでという事で、ccでメールがやってくる。行きたいのだけど、大学の卒業式と重なっているので、どーかなあ。ちょっと近くの教員に相談してみよう。行かないとアジアからFSD2015で話して貰う人に会う機会がないからなあ。

もう一つ、2013年4月にフィリピンで開催される第6回国際サイチョウ会議も発表要旨の締め切りを11月15日まで延長したからと連絡が届く。こちらは講義期間ともろかぶりだけど、仕方がない。来週中に生態学会で話すつもりだった体内滞留時間のデータをしっかり解析して、要旨としてまとめてしまおう。あ、生態学会は企画集会で話すことになりそうなので、個人での発表はしません。

タイの共同研究者から、2005年に解析を手伝った植生調査の論文をようやく投稿するとの連絡。Forest Ecology and Managementに投稿してみるので、適当なレフリーを推薦して欲しいとのことなので、まあ、この分野でアジアで仕事をしている人、数名の連絡先を伝える。えらく時間がかかったけど、とりあえず投稿までこぎつけたのでよしとしておくか。

明日は熱帯生態学会NLの編集作業とフェノロジー研究の原稿準備。