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食べる鳥がいるらしい [日常]

午前中は印刷した止まり木関係の論文を読み込む。私が全然知らなかっただけで、1980年代に温帯林を対象とした研究もいくつか見つかった。最近のものは荒廃した熱帯林の回復を目的としたものが多く、Restoration Ecologyによく掲載されているようす。ただし、日本で種子散布量を増加させる目的で使われるとまり木よりは随分と大きく2mとかあるサイズのものが使われている。

午後は林業試験場内で調査地として利用させていただいているスギ人工林で間伐作業が入るので、その打ち合わせ。去年の種子トラップの位置をマークしたペグはそのまま残しておいてもらうことにする。間伐作業の前後で種子加入量を比較したら、卒論にはできるかな。ただ、去年のデータは止まり木にはほとんど意味が無いという結論だったので、少なくともイミテーションの果実を設置するなどして、調査方法を改善する必要はありそう。

その後はイチョウの調査を手伝いながら、マムシグサに設置してみた自動撮影カメラの確認。既に倒れているものもあるけど、特にネズミに齧られたりはしていないようす。直射日光に当たる場所も意外とエラーが少なく作動中。常に明るい環境なら、それなりにきちんと稼働するのだろうか?最初の2箇所は果実がなくなっていないので、写真を確認するまでもなく何も撮影されていなかった。ただ、夜中にアカネズミが近くを通過していた。

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まだまだ食べられていない

最後の個体でちょっと果実が減ったかも?と思って確認してみると鳥が偽茎に止まって果実を眺めている瞬間が撮影されて、その後、果実をくわえている瞬間も撮影されていた。てっきりヒヨドリとか、定住している連中が食べるのかと思っていたけど、こんな鳥が食べに来ているのか。まあ、普段から定住している鳥が食べるのであれば、もっと早くから食べられるか。まだバッテリーもデータ容量も余裕があったので、もうしばらく継続してから回収する予定。

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ちょっと食べられた

調査中にスッポンタケを発見。去年とは全く異なる場所で確認した。幼菌もあったので、明日も大きく伸びるのではないかな。ハエが来ている瞬間を撮影したかったのだけど、逃げられてしまった…。

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明日の午前中は講義を2コマこなして、午後は角間のマムシグサの自動撮影カメラのチェック。林業試験場よりは、角間のほうが食べられやすい気がするのだけどな。