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かなり減っていた [日常]

週末から雪になりそうだったので、タイへ行く前に交換した自動撮影カメラの交換に出かける。大学から調査地方面の山はうっすらと白くなっていたけど、積雪情報を見る限りは、たいしたことはなさそうだったので、悪天候になる前に調査に出発。ただし、調査地内はすっかりと雪景色で、林床は真っ白になっていた。

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一面雪景色

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カキ

まずはイチョウのカメラを確認。お、こんなところまでツキノワグマが降りてきている。さすがにほとんど残っていない場所のカメラは回収。残り2箇所は、まだ林床に落ちた種子が残っているので、もうしばらく継続してみる。去年の冬のデータだと積雪後も訪問する可能性は高いだろう。それにしても今年はハクビシンの撮影頻度が高い。

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マムシグサは雪に埋もれたものや食べられたものなどさまざま。さすがに最近の悪天候の時には、あまり動物が撮影されていない様子。それにしてもちょっと積雪しただけで、ずいぶんと寒く感じる。今日は耐寒装備を準備しておいてよかった。タイに行く直前に新しく設置した個体は強風で倒れてしまっていたけど、数枚だけ果実消費シーンが撮影されていた。さて、後はこれらどうやってまとめるかを考えないといけない。

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午後は来年度の講義内容の打ち合わせ。分担科目の教員が入れ替わるので、実習内容も適当に変更しないといけなさそう。夕方から本格的な雪。これは週末はかなり積もるかもしれない。明日の午後は金沢市内で開かれる日本クマネットワークのシンポジウムに参加予定だけど、電車で出かけることにしよう。

昨年、名城大学で開催された鳥学会シンポジウムで話した内容をまとめた総説が受理されました。締め切りぎりぎりに投稿したので、微妙に文章を練りきれていなかったところを査読者にそのまま指摘され、GW中に返却されたものを結局、半年近く放置してしまった。ずいぶんと受理されるのが遅くなってしまったけど、内容は最近の鳥類による花粉媒介と種子散布に関する研究についての総説です。日本国内の研究動向は学会発表から、国外については、Web of Scienceを利用した文献検索からまとめています。花粉媒介の論文は普段、あまり読んでいないので、いろいろと新しい知識を知る機会になりました。

北村俊平. (2015) 鳥類による生態系サービス:特に花粉媒介と種子散布に注目して. 日本鳥学会誌 (in press).

こちらにきてから書いた論文で受理されたのは3年目にしてこれがはじめて。次は不良債権になっているポスドク時代の仕事を投稿せねば。まだまだ自分の年齢を越すのは先のことになりそう。