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タイ調査十日日 [研究]

早朝にスーツケースに荷物を詰め込んで大学へ移動。調査用具をバンコクに置いていくのに来た時よりも荷物が増えている…。キャンパス内を黄色い鳥が飛んでいったので、よく見るとコウライウグイス。カオヤイにいた頃は、この鳥を見かけると乾季の訪れを感じた。ナローングさんはホイカーケンへ出かけるため、昨夜は大学オフィスに泊まり込んでいたらしい。朝食を食べ終わって、オフィスに戻るときに出かける姿を見かけたのでご挨拶。来月は一緒に仕事ができるとよいのだけど。

今日は共同研究の論文へのコメント書きに集中。鳥の種子散布についての情報を求められているけど、アジアではヒヨドリ類以外の小型鳥類に関しては、種子散布につながる研究ってあんまり進んでいないのではないかな。そもそもTMFに含まれそうな大面積プロットはドイインタノンしかないし。植生調査の情報はそこそこあるけど、そこに暮らす果実食動物の情報が一緒に集められている調査地はほとんどない。あんまりうまいアイデアが浮かばない。あと1週間悩んでみるか。

夕方、オフィスから空港に向かうタクシーを拾うのに苦労する。ほとんどからのタクシーが見つからない上に空のタクシーからは何度か乗車拒否にあい、結局、1時間近くかかってしまった。今日は月末の金曜日で、多くの労働者の給料日なんですな。天気もよかったので、あまり苦にはならなかったけど、さっさとエアポートリンクで移動したほうが早かったか。ただ、マヒドンからだと普段の場所よりもタクシーでの移動距離がずいぶんと短く、高速料金25バーツと移動料金200バーツほどだった。

帰国便もかなりたくさんの人が乗り込んでいた。帰りは普通に一階席。フライト時間は5時間を切るくらい。ほとんど眠れんなこりゃ。

タイ調査九日日 [研究]

昨日の夜、雲が多くて星が見えないと思っていたら、早朝に激しい雨。大学へ向かう頃には小雨になっていたけど、局地的に降ったらしい。大学周辺は雨が降った形跡がなかった。朝食を済ませて、その後はオフィス仕事に集中。昨夜、タイに来る前に引き受けた査読コメントをまとめたので、もう一度、本文全体を読み直す。初めて引き受けた雑誌なので、一応、同じキーワードでその雑誌に掲載されている論文の内容を確認してから送信。一つ送信したんだけど、新しく一つやってきたので、結局、宿題は減らない。ただ、こちらは年内に対応すればよいので、冬休みに入ってから仕上げよう。

自動撮影カメラのデータを共有して共同研究を進めているタイの研究者からSmall Carnivore Conservationに投稿して、リバイス中だった論文が受理されたとの連絡がはいる。めでたい。Proofまでに一週間あるから、細かい修正が可能だから、コメントして欲しいとのこと。タイトルをもう少し魅力的なものにしてはどうかなど意見が飛び交っている。タイの肉食の小型哺乳類の現状について、よくまとめたものだと思う。Mammals of Thailand以降、これだけしっかり情報をまとめたものはないのではないかな。私がハラバラで自動撮影カメラを使って記録した哺乳類の論文で同定ミス(ジャワマングース→カニクイマングース)があった点も修正されています。

気になっていた論文の一つが手に入ったので、ざっと目を通す。えられているデータはよく似ているけど、果実食の記録が主目的のようなので、帰国後にもうちょっとしっかり読んでおこう。さすがに朝の7時から夕方6時までPCに向かっていると書類仕事は進むのだけど、帰宅後にほかの仕事をする気がなくなる。サイチョウ類のモノグラフを眺めながら、記録されている標高を抜き出す単純作業に取り組む。アフリカはよくわからんけど、アジアのサイチョウは山地林も時々は使っていることは示せるだろう。

タイ調査八日日 [研究]

昨夜は少し暑かったので冷房を入れたまま寝たけど、さすがに朝になると寒く感じたので、冷房を切ってから1時間ほど寝る。今朝も早朝に大学へ移動して朝食。昨夜は夕食を抜いたので、朝食はおかず3品にして30バーツ。今日からキャンパス内で市場が開催されるらしく、朝から出店が準備をしていた。ブックフェアの時には、英語の教科書などで時々掘り出し物があるのだけど、通常の市場の時は生活用品が大部分なので、それほどひかれるものはない。

カオヤイから戻ってきて、しばらく体調不良だったナローングさんが復活したので、調査用ワークシートを見せながら、調査内容を説明。すでにプロットを指定した杭はほとんどなくなっているので、再確認にはそれなりに時間がかかるだろう。再調査用のナンバーテープはカオヤイの荷物にあったような気がするから、カオヤイに戻った時に確認してもらう。ネットで調べると1束6000円くらいするけど、とりあえず入手することはできそう。

ナローングさんに去年からアルゴスシステムで追跡しているムジシワコブサイチョウの移動経路を見せてもらう。繁殖期はタイにいて、その後は少しずつ南下しながらタイとミャンマー国境付近をうろうろして、最終的にはタイとマレーシアの国境に到達して、しばらく過ごすらしい。先週はわたしがポスドク生活を送っていたタイ南部ナラチワ県とマレーシアの国境付近の森にいるようす。この時期にだけマレーシアでムジシワコブサイチョウの大きな群れが見られるので、別の場所から移動していると推測されていたけど、実際に移動経路がわかると面白い。動きが見えるようになると、じゃあ、次は何をしているのかが気になる。

カオヤイで撮影されたキタカササギサイチョウの写真も見せてもらう。水を飲みに来たのではなくて、魚を捕まえに来たんじゃないのと尋ねたけど、撮影した人は水を飲んだといっていたらしい。そうか、君たち川に降りて水を飲んだりするのね。知らんかった。食べ物から水分を得ているという話だったけど、水も飲むらしい。ただ、動物園で調査していた時に水を飲むところなんて見たことないけどなあ。カオヤイで20年以上、暮らしている人でも見たことがないのだから、かなり稀な行動なのかもしれないけど。

3月の鹿児島大会に向けての準備が着々と進行中。天気が良ければ、散歩できる距離でも、雨の中、30分も歩く気にはならないよなあ。何人が参加するのか読みにくいイベントで移動手段を検討するのは難しい。

タイ調査七日日 [研究]

今朝も昨日と同じスケジュールで動く。混んでいなかったので、6時15分に出発して、40分前には大学に到着していた。昨夜は食べすぎたので、朝食は軽めにして、すぐにオフィスで仕事。タイにいる間に仕事が進むのは、単純に労働時間が長いからというのもある。午前中はアグライアの古いデータと向き合い、次回調査用のワークシートを作成する。調査時間が限られるし、自分がいない時期に残りの調査をしてもらう可能性もある。限られた時間でミスなく効率よく野外調査ができるようにワークシートを細かく整える。

お昼は今日の深夜便で南アフリカに帰国するケンプ夫妻のさよならパーティーに参加。次回からバンコク市内に宿泊する際は今回ケンプさんたちが使ったホテルがいいとすすめられる。これまでの定宿とそんなに変わらない場所だし、宿泊費は半額以下におさえられそう。エアポートリンクからも近いのはいいところ。ただ、バンコク滞在中によく利用していたタイ料理屋から遠くなるな。

午後は昨日、ダウンロードした論文のうち、重要度が高そうなものから順番に目を通す。うーん、帰国後すぐに対応しないといけない論文に使えそうなものもあるので、その辺は今週中にすべて読み込みたい。あっという間に夕方になり、オフィスをでる。さすがに昼食時に食べすぎたので、夜はポメロを少し食べるだけにしておく。だいたい、ピライさんたちと一緒に食事に行くとわたしが一番若いことが多くて、残った料理をすべて食べることになるので、ついつい食べ過ぎてしまうのがいけない。

帰国後の1週間でやるべき仕事が多すぎる…。体調崩さないように気をつけねば。

タイ調査六日日 [研究]

5時50分に起床して、ピライさんの同僚の車に同乗して大学へ移動。ロビーだとWifi使える。だとするとますます日本から持ち込む必要はなさそう。ここは7時を過ぎると近隣の小学校への送迎の車で身動きがとれなくなるので、移動するなら6時半より前か8時以降になる。6時20分に出発して、40分ほどで大学へ到着。オフィスへ行く前に食堂で朝食。おかず2品のせで20バーツ。昨日、食べすぎているので、今日は控えめ。オフィスでソーファーさんに挨拶して、仕事場所を確保。ソーファーさん以外のスタッフはブードーへでかけたり、体調不良だったりで、今日はいないらしい。

今年のデータを確認したかったのだけど、休んでいるなら仕方がない。オフィスにデポしてある荷物を確認して、必要な数を確認する。折れ尺とスチールメジャーは2個ずつあるし、調査用作業着も2セットあるので、野外調査には問題なさそう。肝心のワークシートを準備する必要があるので、タイにいる間に終わらせよう。調査用に置いていた双眼鏡は今回、持ち帰ることにしよう。

マヒドン大学のネットワークシステムが8月から大幅に更新されたので、新しいネット環境をセットアップするのに時間がかかる。カイさんが今年から別の仕事を本務にして、この部屋にいなくなったので、PCに詳しい人が部屋にいないのはちょっと心配なところ。そんなことをしているとケンプ夫妻が登場。えーと、この間お会いしたのは何年前だっけか?日本で紅葉を楽しんできた様子。

午後はひたすらweb of scienceでの文献検索と論文のチェック。今年に入ってからあまり文献検索したり、論文を読む時間がとれていないので、面白そうな論文がいくつもみつかる。やはり職場でワイリーの雑誌にアクセスできないのは、結構、影響がある。基本、著者にメールを書けば送ってくれるけど、時々返信がない場合もあるし。

何気なくキーワード検索してみて、こんな研究あったのか!と驚く。キーワードを見る限り、手持ちのデータとよく似ている。そうか、数年前にこんなデータがとられていたのか。まあ、やってみようと思う人がいても不思議ではないので、帰国後にじっくり読んで、今後の対応を考えてみよう。複数調査地のデータを組み合わせたら、そこそこ面白そうなこと言えるかも?

途中、来客があり、しばらく研究内容について話を聞いたり、雑談をして過ごす。何度かメールでやりとりしていたけど、お会いするのは今回が初めて。タイに来たきっかけは、わたしが日本熱帯生態学会NLに書いた原稿を読んでとのこと。修士課程の研究では、苦戦しているようだけど、追加データをとりながら、どうにかまとめているところらしい。タイでの経験を活かして、帰国後も頑張っていただきたい。

夜はピライさんの同僚たちとの夕食会に参加。ピライさんも68歳になったらしい。私が出会った50代後半のころと比べるとさすがに体力は落ちてきたみたいだけど、まだまだ元気で何より。

タイ調査五日日 [研究]

ずいぶんと明るいと思ったら、すでに6時半を過ぎていた。昨夜は少し遅くなったので、ようやく普通の時間に起床できるようになった。まあ、バンコクではニワトリに起こされることはないし。朝食の準備をしているとピライさんが戻ってきた。旅行を楽しんできた様子。アルミの急須を購入してほしいと頼まれたので、アマゾンで探すと普通に手に入りそう。次回、タイに来るときに持ってきましょう。

朝食後はPC画面を見ながら、査読コメントをノートにまとめる作業。今まで読んでいて、気になっていたことをまとめると結構な分量になりそう。途中、ネットにつないでメールを見ると地震があったことを知る。緊急地震速報がきちんと届いたらしい。3時間ほどデスクワークをして、早めの昼食は近くの市場で済ませる。ピライさんは久しぶりにタイ料理を堪能したいらしく、昼食後にもおやつをいろいろと買い込んでいた。よく食べるなあ。ただ、この焼バナナは地味においしい。

午後もデスクワークに集中。山地林に生息するサイチョウ類の情報をまとめる。アジアのサイチョウは標高が高いところに好んで生息している種はナナミゾサイチョウとかビルマサイチョウくらいだろうけど、1,000mを超える場所で記録されたことがある種はそこそこの割合になる。飛翔能力が高いので、異なる標高の植生を使っている可能性もあるけど、その辺を追跡できている仕事はない。

タイ調査四日日 [研究]

今朝も5時前に目が覚めてしまう。もう一度寝なおして、5時40分に起床して、メールをチェック。昨夜、インドに送ったメールに返信が来ていた。メール送信した際には、来年5月まで調査に出ているから、時々しかメールの確認ができないと自動返信が来ていたけど、たまたま昨夜はネットにつながるところにいたらしい。これでオーツさんの依頼に一つ応えることはできた。早朝はこの宿の専用Wifiに接続しても十分使える。次回はわざわざ関空で借りてこなくてもよいかも。借りるにしても予備電池などはいらんな。PCにつないでいるならUSB経由で充電できるし。カオヤイにいるなら、またこの宿だろうから、Wifi使えそう。

予定通り6時にナローングさんが迎えにきたので、オーツさん宅へ移動してインスタントコーヒーで温まってから、お寺へ移動。今日はなんでも著名な僧侶がやってくるらしく、わざわざバンコクから来る人もいるらしい。普段は東北地方の別の寺にいて、時々、この寺に来ているらしい。バンコクからパクチョンを経由せずにカオヤイに来る道路ですか。途中、ナローングさんにブンマーさんが亡くなった場所を教えてもらう。そうか、こんなところだったのか。この道沿いもリゾート開発が進んでおり、建築中の新しい建物がちらほら。

お寺でのタンブンは7時10分ごろから始まり、10人ほどの僧侶に食事を受けわたす。その後は86歳の僧侶の説教が1時間ほど。寺の肖像画にもなっていたので、この人が著名な方らしい。木やら森の話をしていたと思うけど、わたしの低下したタイ語能力ではついていけませんでした。最後は笑いがあったので、何らかのオチがあったらしい。その後、参加者で朝食を食べて、さらにお話があって、最終的には9時20分に解散。タンブンとして100バーツ。

その後はナローングさんの運転する車でバンコクへ移動。サラブリのSAで10時10分にトイレ休憩をとり、ピライさん宅に到着したのは11時45分。バンコク市内は週末でも結構混んでいる。シャワーを浴びて、衣類を洗濯機に放り込んでから、市場へ昼食にでかける。昼時で混んでいたので、人が少なそうなお店で一皿55バーツのカオマンガイを食べる。量は適度だったけど、味付けが少し濃いめ。もう少しご飯の味付けは薄い方が好みだな。カキのオムレツも食べようかと思ったけど、タイにいる間に体重が増えたら困るので、控えめにしておく。

週末の食料品を買いだして、その後は部屋で鹿児島大会のデスクワークに集中。鹿児島大学で近年、年次大会があった学会の情報をチェックして、使いまわしできそうな情報を探す。日本セラミックス協会の2014年7月段階のレストランマップとか便利そうだ。ネットは夕方までは比較的スムーズにつながっていたけど、18時を過ぎると途端につながりにくくなった。使う人が増える時間帯になるんだろうけど、この時間帯に使えないなら、あまり意味はないか。

夕食後は寝るまで査読業務に取り組む。原稿をPC画面上で読むのはまだまだ慣れない。無駄なのはわかっているけど、印刷してコメントを書きたい。仕方がないので、PDFファイルを見ながら、ノートにメモをとる。

タイ調査三日日 [研究]

ニワトリの鳴き声で目が覚めたら5時だった。さすがに暗いし、散歩に出かけるような場所でもないので、5時半ごろに起床。さすがに乾季の朝は冷え込む。といっても涼しくなったのは今週になってかららしい。大陸の寒気団が降りてくるとタイも寒くなる気がする。ナローングさんが7時前にやってきて現在のサイチョウプロジェクトの宿舎で朝食をとる。カオヤイの公園内にあった研究者用施設が使えなくなった2年前からいくつか場所を転々として、現在の場所に落ち着いたらしい。

近くのトウモロコシ畑では朝から収穫作業が行われていた。お弁当をもって、途中でオーツさんを乗せてカオヤイへ移動。途中で追加のお弁当を購入したこともあるけど、33Kポイントまで車で30分ほどかかった。カオヤイに住んでいた頃には、宿舎から10分で移動できたことを思うと不便だ。途中、ブタオザルが朝から道路に出てきていたし、アジアゾウの真新しい糞も落ちていた。ビューポイントからカオヤイの周辺を見るとずいぶんとリゾート施設が増えたことがわかる。

いたるところでイチジクが結実しているのか、キュウカンチョウの鳴き声がよく聞こえていた。森の中は乾燥しており、ヒルの姿はほとんど見ることはなかった。その分、やぶ狐疑するとダニだらけになったけど…。まずは4haプロットに移動して、アグライア実生の確認。私たちが使わなくなってからは、あまり頻繁に4haプロット内は訪れていないらしく、一番近いコースではなく、少し遠回りしてプロットへ入る。さすがにこの時間はまだ観光客がウロウロしていないので森の中を気楽に歩ける。

4haプロット内へ移動して、まずはたくさんの実生がいたイチジクの周辺を探索。しばらく探索して、さすがに2000年につけたタグは見当たらないかと思ったら、地面に埋もれていた!連続番号の個体も見つかるので、意外と死亡していないらしい。1時間ほどプロット内をうろうろしてみて、次回の本格調査時の調査手順や必要な調査用具を確認する。3人一組で、一人が記録、二人が根堀り、折れ尺、ナンバーテープ、ホチキスを持って歩き、一列ずつ探していけば、1週間以内には終わりそう。新しい個体識別用タグがバンコクのオフィスに残っているとよいのだけど。今回、調査用具で持ち帰る必要のないものは、すべてオフィスにデポしていこう。12月下旬のクリスマス前に1週間ほどかくほできないだろうか?

10年前と大きく違うのは、いたるところにガウルの糞が落ちている。私がカオヤイに住んでいた頃には、東の乾燥林にはガウルがいるという話は聞いていたけど、姿や糞は見たことがなかった。初めてガウルを見たのは2004年にホイカーケンを訪れたとき。今回は半日、森の中を歩いただけで10個以上の糞を見かけた。一部はフレッシュだったので、まだ一日も経過していないだろう。カオヤイの森からトラがいなくなって、増えたのだろうか?それとも今までの環境が悪化して移動してきたのだろうか?

明日の午前中にバンコクに移動予定。

タイ調査二日日 [研究]

昨夜は早く寝たので5時に目が覚める。目覚ましをかけた意味がない。早朝はさすがに使う人が少ないのか、スムーズにネットにつながる。水浴びして、冷凍のグリーンカレーをレンジで温めて朝食。必要な荷物をもって、タクシーで東北バスターミナルへ移動。さすがに6時前半は道路もそれほど混んでいない。ターミナルまで15分ほどで到着。パクチョン行きは50番カウンターだったけど、隣の49番になったらしい。150バーツで、以前と比べると少し値上がりしたかな。ただ、6時半のバスを5分差で逃して、1時間近く次のバスを待つことになってしまった。

待ち時間はひたすら原稿を読んで、自分の担当箇所について考える。途中参加である程度、原稿の骨子が整っている形で、足りないところを埋めるわけだけど、東南アジアではTMFでの種子散布の研究はそれほど行われていない。ただ、げっ歯類による種子の持ち去りを調べた研究自体が少ないので、TMFのデータを比較は難しいだろう。東南アジアだとフタバガキ科からブナ科に樹種が変わるパターンだろうけどフトモモ科も入ってくるのか。植物相の構成を比較していても散布型で区別している論文ってあったけか?

そんなことを考えているうちに少し遅れてバスターミナルを出発。途中でも乗客をひろったけど、かなりガラガラだった。チョコチップクッキーと500mmの水のボトルがサービスでついてきた。前はコップにコーラだったから、ちょっと豪華になった?3時間はかからなかったけど、バンコク市内を抜けるのに時間がかかったので、パクチョン到着は10時15分。

バスターミナルでナローングさんと合流し、その後、買い出し中のオーツさんの車と合流。早めの昼食を済ませて、今日の宿へ移動。オーツさん宅のすぐ近くで1泊800バーツ。明日の朝から森の中に入ることにして、午後はパソコン仕事。さすがに移動続きで微妙に疲れている。ここでも関空で借りてきたWifiは問題なくつながる。宿でもWifiが使えるけど、日本から持ち込んだほうがスムーズなので、そちらにつなぐ。まあ、わざわざ借りてきたから使いましょう。とりあえず引き受けた査読原稿を読んでしまう。

夕食はオーツさん宅でいただく。ペンちゃんもすっかり大きくなって17歳。わたしがちょうどカオヤイで調査を始めた時に1歳を迎えたので、覚えやすい。自宅のPCで字幕のタイ語を見ながら、日本語音声のアニメを見て、日本語を覚えているらしい。カオヤイチームのメンバーは元気かと聞かれたけど、最近、顔を見たのは湯本さんくらいなので、残りは年賀状くらいのやりとりだよと話す。

宿の隣の食堂はカラオケつきだったか…。今夜は早く眠れるかな。トッケイヤモリが鳴いているので、東南アジアに来た気分になる。

タイ調査初日 [研究]

ホテルで朝食後、さっさと送迎バスで移動。取材クルーや何かのファンと思われる集団がいたのは、昨日の日本代表の試合に参加したサッカー選手の帰国便狙いか?やたらと空港が混んでいた。空港カウンターで荷物を預ける前に一旦、1階に降りて、海外用のWifiルターを受け取る。一度、使ってみて、今後も利用することを考えてみよう。

荷物を預けるために40分ほど並んで、その後の出国手続きでも混んでいたので、少しでも人が少ない反対側の審査場へ移動。ただ、こちらもそこそこ混んでいた。今日は搭乗ゲートに人が多いと思ったら、エアバスA380-800でした。去年の11月にタイに行った時もこの機体だったっけ? 2階席は今回が初めての経験。関空の出発で少し遅れたけど、ほぼ予定通りの時刻にバンコクに到着。

一番後ろに近い場所だったので、バンコクに到着後、降りるまでに結構、時間がかかった。ただ、入国審査はそれほど混んでいなかったので、スムーズに荷物を受け取る。ついでに3万円を両替して7700バーツほど。出口でサイチョウプロジェクトのスタッフを探すも見つからなかったので、その場でしばらく時間をつぶす。いないと思ったら、別の場所で待っていたらしい。出口ゲートは3つもあるからなあ。

今日の宿泊先まで車で送ってもらい、夕飯を一緒に食べて解散。カオヤイへ持っていく荷物を仕分けして、スーツケースに詰めなおす。その後、借りてきたWifiにつなげてみた。AIS経由だけど、すぐに切れる。夜のこの時間帯は使う人が多いのか?これだけ頻繁に接続不良になるとあんまり使えんなあ。ただ、比較的スムーズにつながっているときもあるので、その間にメールをチェックして、返信。明日は早朝にカオヤイへ移動する予定なので、早めに就寝。