SSブログ

ウワミズザクラの種子 [日常]

午前中はレポートの採点を続けて、午後はルーチンの林業試験場での調査にでかける。たまたま水関係の研究室のメンバーも同じ時間帯に林業試験場を訪れるらしい。シードトラップを設置してある場所を訪れると若者が多数。ちょうど教員の研修でスギ林の下草刈りをしているらしい。先日まで草に埋もれていたシードトラップがすっかり目立つ形になった。ウバユリだけは、刈らずに残している。

IMGP0002.jpg
シードトラップがよく目立つ

IMGP0003.jpg
ウバユリは刈残されている

IMGP0020.jpg
トレイルも歩きやすい

IMGP0012.jpg
スギの樹液

今日も数は少ないけど止まり木をつけたトラップにだけ種子が含まれていた。いや、止まり木だけでも確かに効果があるのかも。しかし、今のところトラップから回収される見てもすぐには同定できないのが問題。この時期に熟している果実は、歩いている感じではウリノキくらいしか見かけなかったのだけど、明らかに別の黒い果実がどこかで結実しているらしい。ミズキには早いし、種子も違うなあと思っていたら、林道でテンの糞らしきものを発見。こちらにも同じ種子が20個ほど含まれていた。

IMGP0024.jpg
やっぱり木の上

IMGP0006.jpg
実験室で分解してみた

テンも小鳥も食べているとなると、かなり対象が限られるので、大学に戻ってから、種子図鑑をパラパラ眺めてみる。ほー、ウワミズザクラでしたか。確かに先日、能登に行った時に結実しているのを見かけたか。でも林業試験場内でどこに結実しているのか、場所を把握していないのでちょっと探しておかねば。園芸品種のサクラはたくさん植えてあるけど、ウワミズザクラはそんなにないだろう。

林業試験場内のイチョウにもかなりたくさんの実がついているので、秋になったら、自動撮影カメラを設置する予定。大学キャンパス内の農場にもイチョウが植えられているし、近くの街路樹としても植えられているので、複数箇所で種子の持ち去りを比較調査してみたい。林業試験場内に関しては、実生も見られるのでどのくらいの距離移動しているのか探してみたい気もするけど、今日のように下草刈りが毎年行われているので、追跡調査は難しいか?

IMGP0002.jpg

IMGP0023.jpg
今日もマムシを石の上で見かけた

今週末は大学のオープンキャンパス。特に仕事は割り振られていないのだけど、来年度以降にミニ講義やミニ実験などの担当が割り振られる可能性があるので、見学に行く予定。