SSブログ

タイ調査三日目 [研究]

6時頃から目が覚めていたけど、微妙な時差ボケを修正すべく、すぐには起きずにのんびりと起床。シャワーを浴びて、さっさと朝食を済ませて、ピライさんが起きてくるのを待つ。最近、生活リズムが完全に狂っているらしく、早朝に眠って午前中は寝ていることが多いとのことだったけど、さすがにそれでは困るので、昨夜は早く寝るようにしていたけどどうなったことやら。

待っている間は、後期の講義で使う予定の本を読む。昨夜は途中で力尽きたので、同じ所を読み直す。博物館に所属していたけど、標本についてまともに勉強していないので、知らないことも多い。やはり来年度からは自然史資料館を活用する形にして、実物を見せながらの講義にしたほうが良いだろうな。今年度は、どこかから適当な標本を借りてくるか、実物があるうちは実物を採集してきて対応しよう。

午前中は昨日の入力済みデータの確認作業。同じようなデータを大量に入力するとどうしても入力ミスがあるし、おまけに自分が収集していないデータだとデータシートの読み取りを慎重に行う必要がある。やはり、ポロポロ入力ミスが見つかる。怪しい数値が入力されるとエラーを返すようにはしているけど、それでも入力ミスはある。大きく傾向が変わるようなものではないけど、朝から昼まで営巣木の前で観察していて、一度、とれるかどうかわからない貴重なデータだから、シッカリ確認しておかねば。のべ観察時間は340時間で、来年の繁殖期にも観察してもらえば、500時間ほどになりそう。本当は2月ぐらいに自分で10日間ほど観察できれば良いのだけど、日程的に難しいだろうなあ。

体内滞留時間を計算してみて、今までよりかなり長い値や短い値が出ているものを確認したけど、おかしな所は無さそう。動物園の飼育個体での観察例よりも長いデータが増えたけど、動物園で観察時間中に種子の排泄を確認できなかったものは、更に遅くに吐き戻されていた可能性もあるということか。となると、アフリカのサイチョウの体内滞留時間のデータはあれで正しいのか?

昼食後は発芽実験のデータとにらめっこ。数値入力されたデータシートとデジカメの撮影記録をすりあわせて、発芽状況の確認。思っていた以上に死亡率が高い。カビにやられているものが多いなあ。MastixiaとかCanariumとか、ほとんどはすぐには発芽しないのだけど、一部は発芽している。この辺、何で決まっているのか知りたいところ。

明日はデータ整理を進めて、6月の熱帯生態学会で話した内容にデータを追加して、生態学会で話すことができそうかどうか検討。どう考えても10月以降は卒業研究の対応にかなり時間がかかるので、早めに準備しておこう。