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タイ調査九日目 [研究]

バンコク滞在最終日なので、この数日に動物園の飼育個体から回収した種子の発芽実験を準備する。食べ残し果実はコントロールとして、自分で果肉を外す。大学院時代にもこんなことを延々とやっていたなあと思いながら、せっせとナイフで果肉を取り除き、洗ってきれいな状態の種子にする。この果肉の残り具合がカビの発生しやすさに関係してくるのだろう。

いつも使っているケースに種まきして、スタッフに確認作業用のワークシートを渡しておく。ただし、Mastixiaは数カ月程度では発芽しないと思われるので、3ヶ月経過しても発芽しないようなら、種子をすべて割って健全な状態かどうかを確認してもらう。Pheobeは数週間で発芽してくるはずなので、大丈夫だろう。350個ほどの種子をまいてセット完了。2種のデータが増えて、2300個ほど。イチジクの小さい種子抜きでこの数なら、先行研究と比べても悪くはない。

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こんな感じ

残りの時間は、HKKのテレメデータのチェック。元データの入力は終了したので、あとは単位時間あたりの移動距離をいかにして計算するか。多くの場合、朝7時頃から夕方5時頃までの10回分の調査が行われているけど、10回連続で一が記録されていることは稀。この辺、ラジオトラッキングの弱いところ。GPSロガーみたいに15分おきにほぼ確実な位置情報がわかるデータではないけど、2004年のデータなので仕方がない。

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食堂のフルーツ屋台

夕方は雨が降ると交通渋滞がひどいので、早めに大学から最寄り駅へ移動。久しぶりにトゥクトゥクに乗った。ただ、空港行きの電車は途中まで満員だったので、結構、乗っているのも大変だった。空港にはフライトの4時間前に着いたのだけど、イミグレが結構混んでいた。今回、はじめて全身スキャンを体験した。イミグレ通過後は新聞を読んでのんびり過ごす。さすがに眠い。

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