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タイ調査八日目 [研究]

昨夜遅くに雨が降ったらしく、今朝は結構道路が濡れている。予定通り昨日とは別個体のキタカササギサイチョウで給餌実験。昨日はPhoebeとMastixiaを両方食べたというのに今日はまったく食べない…。えー、話が違う。昨日よりもフレッシュな果実だと思うのだけどなあ。予備のリュウガンを与えてみると食べるので、急遽、こちらに変更。ついでに隣の個体にもリュウガンを与えてみると食べる。キタカササギサイチョウはリュウガンのデータも不足しているので、今日はこちらに集中。

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今日の調査個体

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今日のご飯

今回の調査の忘れ物は長い靴下。二重に履かないと観察中に蚊にやられる。調査用の靴も持ってきていなかったので、サンダルで仕事をしているので足元が狙われやすい。ここの動物園は飼育個体以外にもリスやツパイやオオトカゲは普通に園内でウロチョロしているので退屈しないのだけど、今日はゴミ箱がうるさいので除いてみるとネズミが入っていた。

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滑って登れません

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しっぽが見えている

このケージで観察するのはすごく久しぶりだけど、ケージの金網がかなり細かいので、観察しにくいのが難点。しかも今日は蛍光灯が切れていて、早朝はかなり暗い条件での観察になった。やはり懐中電灯は常に常備しておいて正解。

キタカササギサイチョウは一度に5個程度しか食べないので、計数するのが楽といえば楽だけど、一度に得られるデータが少ないといえば少ないので、微妙。Khao Kheio Open Zoonにはもっとたくさんの個体が飼育されているようなので、一度見に行ってみたい。

午後は調査用具を洗濯して、置いていく荷物と持ち帰る荷物にわける。残りの時間はデータ入力をできるだけ進めて、9月までのProgress Reportをまとめる。帰国するとなかなかこの仕事に集中する時間をとることは難しいし、11月に来るつもりだけど、また洪水になったりすると困るからなあ。タイ国内では洪水被害が出ている地域もあるし。

調査はほぼ予定通り進んでいるけど、タイにいる間に仕上げたかった日本語原稿は遅々として進んでいない。あまり長い文章は必要ないだろうけど、それでも特集のイントロとして準備する必要があるので、もうちょっと論文を読みなおしたい。でもその前に明日は共著論文のリバイス原稿のお手紙にコメントしろと言われているので、そちらからだな。