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偶然か? [日常]

朝一番にBiological Conservationの論文読み。筆頭著者のアイムサさんの学位論文の審査に少しだけ関わっているのだけど、この論文は彼のメインの研究テーマであるゾウの種子散布とは全く関係ない。Biological Conservationに投稿された論文や査読レポートの送信時間から、各国の研究者の活動時間を推定した論文。マレーシアで職を得てから、忙しそうにしているけど、こんな仕事もしていたらしい。

この雑誌の査読はめったに来ないのだけど、私が査読レポートを送信した時間はいずれも通常の勤務時間外(最新は21時26分だった)なので、フツーに仕事し過ぎの日本人研究者のサンプルに含まれる。ただ、わたしは基本的に夜中に仕事をすることはないので、真夜中に査読レポートを送信したりはしない。けど、勤務中に書いたものをもう一度、自宅で読みなおしてから送信したりするので、そんな時間になってしまうんですな。

午前中にルーチンの林業試験場の自動撮影カメラの交換作業。この時期になると林冠が完全に塞がって、センサーの誤作動がかなり減る。去年、たまたまこの時期から調査を開始したのだけど、調度良かったのかもしれない。ただ、今年度のデータは全く入力していないので、どうにかしないといけないのだけど。来年度、誰か卒業研究でやる人が出てこないかな。お、しばらく撮影されていなかったけど、ツキノワグマがまた撮影されていた。イノシシも何度か撮影されている。ハクビシンは交通事故で死亡した個体以外に少なくとも2頭いるらしい。

午後は採点業務に集中するつもりだったけど、今日は学内の研究発表会だった。何もこんな試験の最中にやらなくてもと思わなくもないけど、個人的には他の学科の教員の研究についてしっかり聞くことができる機会はありがたい。次回は冬に開催されるらしい。

その後、朝一番で論文を読んだアイムサさんから、半島マレーシアのゾウ糞から見つかった種子の同定依頼のメールが届く。なんというタイミング。糞から見つかった種子だけでは、わかったとしても属レベルだけど、つい現実逃避して、10年前の果実や種子の写真などをチェックして、探しまわってしまった。わたしがいた場所では、ゾウの種子散布を研究するだけの糞内容分析データが取れなかったのだけど、マレーシア側では十分な量を集めることができている様子。発芽している様子も写真に撮影されていて、しっかり種子散布されている様子がわかる。やはりカオヤイのアジアゾウの種子の少なさがちょっと異常なんだよな。

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立派なヤマナメクジ