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集中講義初日 [日常]

今日から大学院生向けの二日間の集中講義。神戸からU丸さんに来ていただいて、農業生態系における生物多様性の話をしていただく。大学院生向けの講義だけど、生態分野の4年生や金沢大学の植物生態学関係の研究者にも来てもらったので、全部で20名ほどの参加者。ただ、教員がわたしを含めて3人もいるとちょっと話しづらかったかな?

今回の講義内容は2012年に築地書房から出版された「草地と日本人:日本列島草原1万年の旅」という本に書かれている内容とかなり重複する。復習にはこの本を活用しよう。実は黒ボク土の話は博士課程の大学院生の副査になっている関係で個人的に勉強しておく必要があるので、便利そう。ただ、黒ボク土の起源については、まだコンセンサスが得られているわけでもないみたい。

受講した院生の大部分が生態学分野ではなかったこともあり、講義では非常に基本的なところから現在進行中の研究の最新成果まで、丁寧に解説していただいた。わたしの植物生態学の講義では、ほとんど草地や里山などの人為的撹乱が入った景観での話をしていないので、学生たちには新鮮だった様子でなにより。U丸さんの話は久しぶりに聞いたのだけど、昔と変わらないペースだなあと思う。他の人の講義をなかなか聞く機会がないので、参考になりました。

夕方は近くの飲み屋で懇親会。懇親会のみの参加者もいて、調査の裏話や研究ネタなどで盛り上がる。3時間ほど楽しい時間を過ごして帰宅。明日は講義の続きと羽咋の棚田を見に出かける予定。