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トラップを仕掛けた [日常]

朝から査読業務の続きを行い、タイ経由で送付してもらった関連論文に目を通す。へー、こんなふうにリバイスされて受理されたのか。その間に研究室で飼育中のヤマナメクジを森へ戻す準備をしてもらう。早めに昼食を済ませてトラップとナメクジを持って移動。移動中、道路の温度計が35度とか表示していたのを見て、げんなりする。

ここへ来るのは久しぶりなので、途中、秋に調査予定のマムシグサの結実状況をチェック。ところが7月にマークした個体の半分くらいしか果実が残っていない。残りはかじられていたり、偽茎が折れてしまっていた。うーん、もうちょっとたくさんの個体をマークしておく必要があったか。でもトレイル沿いで見かけた個体はすべてマークしたので、もっと調査範囲を広げないとダメか。林業試験場にもたくさんあるのだけど、自動撮影カメラを置ける環境(直射日光があまりあたらない)には少ないんだよな。

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これから熟す

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誰かかじった?

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樹液酒場は賑わっていた

途中、何やら哺乳類の糞を発見。ウワミズザクラと思われる種子が多数含まれていたので、写真を撮影していると、突然、林床から鳥が飛び立った。おお、あの地味な色合いとシルエットはミゾゴイではないか。一旦、近くの枝に止まったので、ザックから双眼鏡を出そうとしたけど、その間に逃げられてしまった。へー、こんなところをうろちょろしているのか。まあ、都市近郊の里山でも見られる鳥だから、いても不思議はない。

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種子が入った糞

その後、ヤマナメクジに別れを告げ、捕獲用のトラップを設置。ただ、私には捕獲したい生きものが通過するような場所の検討がつかないので、とりあえずネズミが通過しそうなところに設置してみた。まあ、同じようなところを歩くかもしれないし。2カ所目のトラップを設置していると、上からバタバタと林床に先ほどと同じ個体と思われるミゾゴイが至近距離に降りてきた。5mくらいしか離れていない場所なので、双眼鏡は全く必要なかった。降りてきてから、私の存在に気がついたらしく、カモフラージュのつもりなのか、怪しい動きをしていた。いや、丸見えですから。しばらく観察していたけど、大量のカに襲われるのに耐え切れず、手を動かすと飛び去ってしまった。いや、想定外に楽しい姿を見ることができました。

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さようなら

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小型個体もいた