SSブログ

調整池の開花フェノロジー [日常]

朝一番でルーチンの調整池での開花フェノロジー記録。ポケゼミでやっているけど、8月は学生がいないので、わたしが一人でサクサクと記録。セイタカアワダチソウがかなり成長してきたので、歩きにくい。

今回、新しく開花してきたのは、オオニシキソウ、エノキグサ、ヒロハホウキギク、キンエノコロ、アメリカタカサブロウなど。ただ、現地で見た時には、科しかわからないなあ。まだまだ草本の図鑑を眺める時間が足りないのだろう。アキノノゲシがかなり成長してきたけど、アブラムシだらけだった。6月から本格的に記録を始めて現在までの開花種数は60種程度。水田のあぜ道に出現するような植物が多いけど、外来種も結構いるなあ。今年度は、月2回だったけど、来年度はもう少し、位置情報や開花個体数などもおおまかに記録してみようかな。

IMGP4535.jpg
クズ

IMGP4545.jpg
オオニシキソウ

IMGP4548.jpg
エノキグサ

IMGP4553.jpg
ヒロハホウキギク

IMGP4540.jpg
キンエノコロ

IMGP4558.jpg
アメリカタカサブロウ

IMGP4579.jpg
アキノノゲシ

そろそろ9月のシンポジウムの準備にとりかからねばと思い、大会サイトで発表プログラムを眺める。お、ドバトの種子散布の可能性について、高校生のポスター発表がある。鳥類による果実食と種子散布の研究は国内では、まだまだ情報不足でよくわからんという点をアピールするには、鳥学会の発表件数は一つの切り口になるだろう。鳥学会の年次大会では、プログラムのタイトルから鳥類の果実食と種子散布に関連した発表がどの程度、行われているかカウントしてみますか。生態学会での発表数は既にカウントしてあるので、それと比較して提示しても良いかも。

集中講義二日目 [日常]

午前中はU丸さんの集中講義の続き。昨日は世界的な潮流やある程度、確立した話題が多かったけど、今日はまだ仮説段階?の話を含む内容。大学院生にはちょっと難しかったかもしれないけど、個人的には、今日の話のほうが妄想が膨らむだけに面白かった。

講義終了後は車で移動して、羽咋や氷見の棚田をめぐる。羽咋市神子原まで移動してそばを食べるつもりが、事前に教えてもらった蕎麦屋は定休日。残念すぎる。仕方がないので、物産センターの食堂でそばを食べる。こちらも結構混んでいた。辛味そばにしてみたけど、ネギを入れる前にそばだけで味わっておくべきだった。食後はゆっくりと移動しながら、よさげなポイントがあれば、停車して、田んぼのあぜを歩いてみる。

IMGP4519.jpg
ミョウガ畑

IMGP4523.jpg
ツリガネニンジン

IMGP4522.jpg
センニンソウ

IMGP4524.jpg
電信柱でニホンミツバチが営巣中

しかし、わたしはGPSを持ってくるつもりで忘れてしまった…。しかもU丸さんのスマホもイマイチきれいな衛星画像が見られないらしい。結局、道なりに行けるところまでウロウロと周辺を探索して、2時間ほど過ごした。衛星画像から良さげなポイントに見えたところは、大部分が放棄されていて、ハンノキなどが侵入してしまっていた。でも兵庫県と比べると圧倒的にため池が少ない。この辺、どうやって水を確保していたのだろうか?

IMGP4528.jpg
整地済みの棚田

IMGP4527.jpg
まわりはクズだらけ

IMGP4531.jpg
ササ

IMGP4532.jpg
マタタビ

夕方の電車に合わせて、U丸さんを金沢駅に送り届けてから、大学へ戻る。運転中に来年の春先に一つ研究テーマになりそうなものがあるようなので、その辺はちょっと準備しておこう。

集中講義初日 [日常]

今日から大学院生向けの二日間の集中講義。神戸からU丸さんに来ていただいて、農業生態系における生物多様性の話をしていただく。大学院生向けの講義だけど、生態分野の4年生や金沢大学の植物生態学関係の研究者にも来てもらったので、全部で20名ほどの参加者。ただ、教員がわたしを含めて3人もいるとちょっと話しづらかったかな?

今回の講義内容は2012年に築地書房から出版された「草地と日本人:日本列島草原1万年の旅」という本に書かれている内容とかなり重複する。復習にはこの本を活用しよう。実は黒ボク土の話は博士課程の大学院生の副査になっている関係で個人的に勉強しておく必要があるので、便利そう。ただ、黒ボク土の起源については、まだコンセンサスが得られているわけでもないみたい。

受講した院生の大部分が生態学分野ではなかったこともあり、講義では非常に基本的なところから現在進行中の研究の最新成果まで、丁寧に解説していただいた。わたしの植物生態学の講義では、ほとんど草地や里山などの人為的撹乱が入った景観での話をしていないので、学生たちには新鮮だった様子でなにより。U丸さんの話は久しぶりに聞いたのだけど、昔と変わらないペースだなあと思う。他の人の講義をなかなか聞く機会がないので、参考になりました。

夕方は近くの飲み屋で懇親会。懇親会のみの参加者もいて、調査の裏話や研究ネタなどで盛り上がる。3時間ほど楽しい時間を過ごして帰宅。明日は講義の続きと羽咋の棚田を見に出かける予定。

トラップを回収した [日常]

今日は午前中に環境フェアに出かける予定だったので、その前に調査に出かけた。早朝は車が少なくて30分くらいで調査地に到着。やはり5時台に移動すれば、こんなにも時間を短縮することができるのか。ただ、想定外に雨が降ってきたので、傘をさして、トラップの確認に向かう。気温が少し低かったせいか、樹液酒場はコクワガタしかいなかった。

IMGP4496.jpg

途中、マムシグサをもう一度確認しながら歩いたけど、やはり見つからず。現存個体でどうにかするしかないか。途中、前回もナメクジを見かけたポイントで同じような個体を発見。同一個体ではないだろうか?毎日同じものを食べに来ているのかな?

IMGP4497.jpg

哺乳類の糞もまた新しいものが増えていたけど、その前の糞に含まれていた種子がほとんど食害されていた。ここは自動撮影カメラを仕掛けてみるべきだったなあ。しかし、ため糞となるとタヌキかアナグマだろうか。クマにしてはちょっと小さすぎる気がする。カキの種子らしいものが入っているのだけど、マメガキを食べているのだろうか?

IMGP4499.jpg

3つ仕掛けたトラップのうち、1つで目的の生物を捕獲。本当に捕れるんだ。写真でよく撮影されていた種とよく似ている。残りのトラップには、ヤコンオサムシらしいものが捕獲されていた。へー、こんなトラップでもしっかり捕獲できるのですな。この辺は実験室でしばらく飼育してから、証拠標本にする予定。その後は大学経由で自宅に戻って朝食。まさに朝飯前の仕事だった。こんなふうにやれるのであれば、午前中に講義がある日でも調査できなくはなさそう。

IMGP4500.jpg

明日は午前中の会議をこなして、午後はイチョウの予備調査の確認。

トラップを仕掛けた [日常]

朝から査読業務の続きを行い、タイ経由で送付してもらった関連論文に目を通す。へー、こんなふうにリバイスされて受理されたのか。その間に研究室で飼育中のヤマナメクジを森へ戻す準備をしてもらう。早めに昼食を済ませてトラップとナメクジを持って移動。移動中、道路の温度計が35度とか表示していたのを見て、げんなりする。

ここへ来るのは久しぶりなので、途中、秋に調査予定のマムシグサの結実状況をチェック。ところが7月にマークした個体の半分くらいしか果実が残っていない。残りはかじられていたり、偽茎が折れてしまっていた。うーん、もうちょっとたくさんの個体をマークしておく必要があったか。でもトレイル沿いで見かけた個体はすべてマークしたので、もっと調査範囲を広げないとダメか。林業試験場にもたくさんあるのだけど、自動撮影カメラを置ける環境(直射日光があまりあたらない)には少ないんだよな。

IMGP4451.jpg
これから熟す

IMGP4455.jpg
誰かかじった?

IMGP4459.jpg

IMGP4464.jpg
樹液酒場は賑わっていた

途中、何やら哺乳類の糞を発見。ウワミズザクラと思われる種子が多数含まれていたので、写真を撮影していると、突然、林床から鳥が飛び立った。おお、あの地味な色合いとシルエットはミゾゴイではないか。一旦、近くの枝に止まったので、ザックから双眼鏡を出そうとしたけど、その間に逃げられてしまった。へー、こんなところをうろちょろしているのか。まあ、都市近郊の里山でも見られる鳥だから、いても不思議はない。

IMGP4470.jpg
種子が入った糞

その後、ヤマナメクジに別れを告げ、捕獲用のトラップを設置。ただ、私には捕獲したい生きものが通過するような場所の検討がつかないので、とりあえずネズミが通過しそうなところに設置してみた。まあ、同じようなところを歩くかもしれないし。2カ所目のトラップを設置していると、上からバタバタと林床に先ほどと同じ個体と思われるミゾゴイが至近距離に降りてきた。5mくらいしか離れていない場所なので、双眼鏡は全く必要なかった。降りてきてから、私の存在に気がついたらしく、カモフラージュのつもりなのか、怪しい動きをしていた。いや、丸見えですから。しばらく観察していたけど、大量のカに襲われるのに耐え切れず、手を動かすと飛び去ってしまった。いや、想定外に楽しい姿を見ることができました。

IMGP4481.jpg
さようなら

IMGP4482.jpg
小型個体もいた

ムゴマツの話を聞いた [日常]

午前中はNLの最終確認をして、印刷所へ送付。1つ予定していた原稿が間に合わなかったのだけど、ページ数もかなりのものなので、次号に掲載することにした。その後は1週間ほど締め切りを過ぎてしまった査読原稿に取り組む。引き受けてからまだ4週間は過ぎていないので、許して欲しい。最初に読んだ時に気になった点があって、元論文を確認するのに手間取ってしまった。なぜ私が欲しい号の前年までしかPDFが公開されていないんだ?その論文を探している過程で、別の論文が出版されていたので、そちらの情報もコメントに付け加える。明日には、コメントをまとめて送付する予定。

昼前に石川県立自然史資料館へ移動して、来館中のハンガリー自然史博物館所属のIstvan Racz博士の昼食講演会「ムゴマツPinus mugoをめぐる諸問題」に参加。ただ、実際の講演内容は、ハンガリー自然史博物館の取り組みや今回の訪問の主目的であるプロジェクトの紹介などで、ムゴマツの話は最後にちょっとだけだった。ハンガリー自然史博物館の植物標本の点数が200万点と比較的少ないのは、第二次世界大戦中の影響がありそう。現在は、重複標本をブダペスト郊外の施設にも保管し、リスク分散をしているらしい。そちらの標本は、一般向けにも開放しており、NPO法人がそれらの維持・管理に携わっている様子。

何故か私が適当に通訳しながらのプレゼンになったので、話は集中して聞くことができたのだけど、結構、疲れてしまった。ただ、国際的なプロジェクトで長く仕事をしているからか、ゆっくりとわかりやすく話してもらったので、どうにか対応できた。Raczさんが学生の頃には、ハンガリーでは、海外に調査旅行なんて出かける自由はなかったけど、今は自由に行き来できる環境があって、素晴らしいと話していた。昨日と一昨日は白山、明日は加賀方面で標本採集を続けて、京都に戻るらしい。なかなか忙しいスケジュール。

フィールドの生物学シリーズ10巻 [本]

東海大学出版会からフィールドの生物学シリーズ10巻が出版された。シリーズとしてこのくらいのページ数で出版することになったのか、268頁と厚みがある。今回も表紙にカラー写真が掲載されているのがいいですな。

51gPN1FkzZL._SL500_AA300_.jpg

フィールドの生物学シリーズ10巻
凹凸形の殻に隠された謎:腕足動物の化石探訪
著者 椎野勇太
体裁 B6判 268頁 並製本
定価 2100円(税込)
出版社: 東海大学出版会
刊行 2013/07
ISBN-13: 978-4486018490

お盆前に家族で白山登山に出かけて、その後は墓参りなどお盆らしい日を過ごす。その間に採点仕事の再確認をどうにか終えたので、しばらく積んであった凹凸形の殻に隠された謎:腕足動物の化石探訪に目を通す。

これまでのフィールドの生物学シリーズの内容については、著者と知り合いだったり、ブログや学会発表などである程度、本の内容について予備知識があったりしたのだけど、今回の本の内容についてはほとんど予備知識なしだった。ただ、腕足動物そのものはまこりんがよく話題にあげていた分類群だし、前の職場で地学系の研究員の方から、酒を飲みながらイロイロ研究の苦労話を聞かせていただいたこともあり(まさか本人が登場するとは、想定していなかったが)、随分と分野が違うはずなのに何やら親近感を覚えながら読み進めることになった。今度、腕足動物を見かけたら、左右対称性に注目してみたい。

来年度の生態学の講義で、生命の歴史の話を紹介する際にぜひ紹介したい一冊。

白山登山二日日 [日常]

目が覚めたら2時55分。外に出てみると素晴らしい星空。しばらく眺めている間に10個ほどの流星を見ることができた。これはカオヤイで見た時よりも数段きれいだな。継続してみていると目が慣れてきた。かなり大きく見えるものもあれば、一瞬、ちらっと見えるものもある。ただ、意外と流星群を見ている人が少ない。

山頂に登る時間までまだ1時間ほどあったので寝直したのが失敗。4時に起きるつもりが、4時半になってしまった。あわてて山頂を目指したけど、日の出の時間には間に合いそうになかったので、途中で山頂へ到達するのは諦めてしまった。ただ、わたしが日の出の時間を10分ほど勘違いしていて、そのまま登ればぎりぎり間に合う時間だったらしい。5時10分頃に山頂から声が聞こえてきたので、みなさんはご来光を拝むことができた様子。

IMGP4337.jpg
高天ケ原からの日の出

本当は山頂で御来光を拝んでから、お池巡りコースをまわってホンドミヤマネズを探すはずだったけど、朝食後に反対側からまわってみた。白山では、山頂お池めぐりコース付近以外ではあまり見られないらしい。

IMGP4354.jpg

IMGP4359.jpg
目的の植物ホンドミヤマネズ

IMGP4343.jpg

IMGP4344.jpg

IMGP4357.jpg
ハイマツ

IMGP4353.jpg
チングルマ

8時頃からのんびりと下山。砂防新道を歩いたけど、上りで見落とした植物の写真を撮影しながら、3時間半かけて下山。

白山登山初日 [日常]

家族で白山登山へ。わたしが白山に登ったのはクロユリの写真が欲しいとかで日帰り登山した2007年8月15日だから、6年ぶり。室堂に宿泊したのは高校生の時が最後だから随分と久しぶり。7時前に自宅を出発して、1時間半ほどで市ノ瀬に到着。バスに乗り換えて、登り口の別当出合へ移動。ほぼ満席だった。今日の午後から自家用車で別当出合まで移動することができるのだけど、タイミング的に今日と明日の日程しか空いていなかったので仕方がない。

8時55分から登り始めて、30分間隔くらいで休憩をとりつつ進んでいく。登山道がきれいに整備されているし、最近の好天の影響もあり、とても歩きやすい。練習に登った獅子吼のほうが歩きにくかったのではないかな。登り始めてすぐにドクウツギの果実を発見。既に熟し始めている。もっと職場の近くにあるのなら、自動撮影カメラをかけてみたい植物の一つ。

IMGP4161.jpg

IMGP4162.jpg
外来植物対策の泥落とし

IMGP4165.jpg
ドクウツギの果実

IMGP4223.jpg

IMGP4224.jpg
開花中のナナカマドには、たくさんの甲虫

11時過ぎに避難小屋に到着。随分と新しくなっている。小屋の周辺は人が多いので、その手前の休憩スペースで早目の昼食。おにぎり、塩鮭、ウインナー、ゆでたまご、プチトマトを食べる。これで随分とわたしの荷物は軽くなった。12時頃に避難小屋を出発して、その後は高山植物の花畑をのんびりと登っていく。

IMGP4214.jpg
オオシラビソの球果

IMGP4247.jpg
ミヤマシシウドにオオマルハナバチ

IMGP4303.jpg
今年はコバイケイソウが当たり年

13時20分に黒ボコ岩に到着し、最後の登りを終えて、室堂には14時に到着。今日は宿泊客が少ないらしく、普段は5人分のスペースと思われるところを3人で使用することができたので、広々。少し休憩して、15時からの観察会に参加。まさかエチオピアから帰国したてのYさんが担当だとは思いもしませんでした。40分ほどでひと通り開花中の高山植物の開花戦略についての解説を聞く。一般向けにしては少しマニアックすぎるので、訪花昆虫の写真なども準備しておいたほうが良いのではないかな。個人的には、ホシガラスがハイマツ帯をうろちょろしているのをじっくり観察できたのは良かった。

IMGP4292.jpg
20人ほどに解説中

IMGP4327.jpg
山の上も良い天気

その後は早めの夕食を終えて、夕日が沈むのをのんびり眺める。随分と冷え込んできた。明日は早朝にペルセウス座流星群を見る予定なので、8時頃には就寝。

IMGP4333.jpg
室堂からの夕暮れ

偶然か? [日常]

朝一番にBiological Conservationの論文読み。筆頭著者のアイムサさんの学位論文の審査に少しだけ関わっているのだけど、この論文は彼のメインの研究テーマであるゾウの種子散布とは全く関係ない。Biological Conservationに投稿された論文や査読レポートの送信時間から、各国の研究者の活動時間を推定した論文。マレーシアで職を得てから、忙しそうにしているけど、こんな仕事もしていたらしい。

この雑誌の査読はめったに来ないのだけど、私が査読レポートを送信した時間はいずれも通常の勤務時間外(最新は21時26分だった)なので、フツーに仕事し過ぎの日本人研究者のサンプルに含まれる。ただ、わたしは基本的に夜中に仕事をすることはないので、真夜中に査読レポートを送信したりはしない。けど、勤務中に書いたものをもう一度、自宅で読みなおしてから送信したりするので、そんな時間になってしまうんですな。

午前中にルーチンの林業試験場の自動撮影カメラの交換作業。この時期になると林冠が完全に塞がって、センサーの誤作動がかなり減る。去年、たまたまこの時期から調査を開始したのだけど、調度良かったのかもしれない。ただ、今年度のデータは全く入力していないので、どうにかしないといけないのだけど。来年度、誰か卒業研究でやる人が出てこないかな。お、しばらく撮影されていなかったけど、ツキノワグマがまた撮影されていた。イノシシも何度か撮影されている。ハクビシンは交通事故で死亡した個体以外に少なくとも2頭いるらしい。

午後は採点業務に集中するつもりだったけど、今日は学内の研究発表会だった。何もこんな試験の最中にやらなくてもと思わなくもないけど、個人的には他の学科の教員の研究についてしっかり聞くことができる機会はありがたい。次回は冬に開催されるらしい。

その後、朝一番で論文を読んだアイムサさんから、半島マレーシアのゾウ糞から見つかった種子の同定依頼のメールが届く。なんというタイミング。糞から見つかった種子だけでは、わかったとしても属レベルだけど、つい現実逃避して、10年前の果実や種子の写真などをチェックして、探しまわってしまった。わたしがいた場所では、ゾウの種子散布を研究するだけの糞内容分析データが取れなかったのだけど、マレーシア側では十分な量を集めることができている様子。発芽している様子も写真に撮影されていて、しっかり種子散布されている様子がわかる。やはりカオヤイのアジアゾウの種子の少なさがちょっと異常なんだよな。

IMGP4100.jpg
立派なヤマナメクジ