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フィールドの生物学シリーズ10巻 [本]

東海大学出版会からフィールドの生物学シリーズ10巻が出版された。シリーズとしてこのくらいのページ数で出版することになったのか、268頁と厚みがある。今回も表紙にカラー写真が掲載されているのがいいですな。

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フィールドの生物学シリーズ10巻
凹凸形の殻に隠された謎:腕足動物の化石探訪
著者 椎野勇太
体裁 B6判 268頁 並製本
定価 2100円(税込)
出版社: 東海大学出版会
刊行 2013/07
ISBN-13: 978-4486018490

お盆前に家族で白山登山に出かけて、その後は墓参りなどお盆らしい日を過ごす。その間に採点仕事の再確認をどうにか終えたので、しばらく積んであった凹凸形の殻に隠された謎:腕足動物の化石探訪に目を通す。

これまでのフィールドの生物学シリーズの内容については、著者と知り合いだったり、ブログや学会発表などである程度、本の内容について予備知識があったりしたのだけど、今回の本の内容についてはほとんど予備知識なしだった。ただ、腕足動物そのものはまこりんがよく話題にあげていた分類群だし、前の職場で地学系の研究員の方から、酒を飲みながらイロイロ研究の苦労話を聞かせていただいたこともあり(まさか本人が登場するとは、想定していなかったが)、随分と分野が違うはずなのに何やら親近感を覚えながら読み進めることになった。今度、腕足動物を見かけたら、左右対称性に注目してみたい。

来年度の生態学の講義で、生命の歴史の話を紹介する際にぜひ紹介したい一冊。