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FSD2015初日 [学会]

時差ボケもあるのか、7時に合わせた目覚ましよりもかなり早くに目が覚めてしまう。まだ受付を終えていないので、少し早目に会場に移動。たまたまお会いした大会主催者のColleenさんにご挨拶。カード払いした参加料金が2重に引き落とされていた問題も解消してもらう。朝食時に辻さんとアイムサさんにお会いする。二人とも昨日のウェルカムセッションから参加していた様子。わたしも本当はもう一日早く移動したかったんだけどねえ。

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宿舎から見た朝

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会場周辺の様子

参加登録後はすぐにプレゼンファイルをアップロードして、文字化けなどを確認。スクリーンは大きくで、プロジェクターも明るいので会場を暗くする必要がないのは良い。イチョウを食べているタヌキはきれいに映っていた。午前のプレナリーはMegaherbivoreの話題提供で、Midgleyさんのアフリカゾウ、アイムサさんのアジアゾウをメインとした種子散布の話。マレーシアのアジアゾウは一斉開花後の果実が豊富にある時期にはいろいろな果実を食べているようだけど、その他の時期はほとんど種子が見つからないらしい。

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コーヒーブレイク

コーヒーブレイク後はわたしがチェアーをしたEcology & EvolutionのセッションとインドのReneeさんによるChemical Ecologyのセッション。Reneeさんのセッションは一応、まとまりがあるけど、わたしが担当したセッションは数がすくなかったプレゼンをまとめたので、正直、あまりまとまりはなかった。一人目はMcConkeyねえさんで、Ecologyに印刷中になっているカオヤイのシロテテナガザルの主要な食物10種を対象としてSDE landscapeを示した重厚な研究。二人目はシーサンパンナ植物園のWangさんがPinus armandiiを対象とした種子サイズが種子の運命に与える影響を調べた研究。三人目はポーランドのZwolakさんでヨーロッパブナのマスティングの話。四人目はブラジルのヒゲドリの果実食を調べた研究、五人目はわたしのイチョウの種子散布、最後がブラジルナッツの種子散布過程を調べた研究。結果的には、ヒゲドリの研究以外は、すべて著食散布を扱っていた点では共通点があったか。もう少しうまく司会しないといけないな。

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昼食はバイキング

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周辺の植栽アロエ

午後の最初のプレナリーは最近、アフリカでいい仕事をしているEffiomさん。今回はbushmeat huntingが種子散布過程に与える影響を評価した仕事。発表後、日本でもこう言った仕事に興味がある人がいれば、ぜひ、共同研究を進めたいとの話だった。その後はInteraction networkセッションとGeneralセッション。今回のFSD2015でもっとも多いのがinteractionn networkに関連した仕事なので、あえてそちらは選ばずにGeneralセッションで、ナメクジの種子散布と南アフリカの著食散布などの話を聞く。ナメクジの種子散布の話をしていたTurkeさんはモヒカン刈りがよく目立った。48時間の給餌実験をして、ナメクジによる雑草の種子散布や種子食害を評価していた。

今回は発表者がFSD2010よりも少なく、平行した会場で行われているセッションは2つだけだけど、それでも聞きたい発表が重複しているのは残念。さすがに初日に自分の発表を終えるととても気楽になるけど、明日は最初の招待講演者の紹介仕事が残っているので早めに就寝。