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ウガンダ調査5日目 [研究]

時差ボケなのか4時に目が覚める。さすがに起きるには早いので、ベッドでごろごろして過ごす。森の中から哺乳類の鳴き声が聞こえていたと思ったら、ハイラックスの仲間らしい。朝は思ったほどは寒くはなさそう。起床時間の6時でもまだ暗く、頭上にオリオン座が輝いていた。天の川もきれいに見えている。朝食は前日の夕食の残りがメイン。朝食に出てきた卵焼きが白い。卵の黄身が基本、白いので、卵焼きが白くなるんですな。

今日は私たちと一緒に歩くのはチャールズさんという現地の比較的植物に詳しいトラッカーとこちらでチンパンジー調査中の大学院生のAさんと一緒に歩いていく。今回のメンバーは植物生態学に偏っており、何か変わった植物があれば、立ち止まって写真を撮影し、あーだ、こーだ、言っているので、なかなか進まない。一緒に歩いている現地スタッフはあまりに歩くスピードが遅いので、ちょっと戸惑い気味。そりゃ、チンパンジーを追跡調査している人たちからすれば、植物生態学者たちが森を見て歩く際の速度は極めて遅いのだろう。ParinariやCarapaの巨大な種子を見かけて、ちょっとアフリカ熱帯らしい雰囲気を味わう。Carapaの種子って、こんなに巨大なのか。これは大型のネズミ類が種子を散布しているに違いない。樹木の幹にコケや地衣類が大量についているところは山地林っぽい雰囲気を出している。木生シダもたくさんあるので、亜熱帯林っぽい。

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幹生果のイチジク

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Carapaの落果

今日の下見は植物の観察がメインだけど、途中、カリンズの森に生息している霊長類にも出会う。最初に出会ったのはシロクロコロブス。おー、ボウシテナガザルのような顔をしていて、尻尾が特徴的。その後、ブルーモンキーとアカオザルの混軍に出会う。お昼過ぎに宿舎に戻り、朝食の残りで昼食。午後はまったく別の雰囲気の森を見に行くということで、最近、伐採が行われた場所を見に行く。こちらはMusangaやTrema orientalisなど、いかにも伐採後に回復してきましたという植物が目立つ。ただ、大量の毛虫にやられていて、ほとんど葉が残っていない個体が多かった。あれだけ食べつくさせているのも珍しい気がする。

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途中、雨が降りそうになったけど持ちこたえて、16時過ぎに調査基地に戻る。明日からは植物標本を採集する必要があるので、その準備。調査基地でのWiFi用に1か月5Gのコースで90000シルを支払い。到着した日は比較的スムーズにネットにつなぐことができたので、余裕をもったコースにしたけど、失敗だった。初日ほどスムーズにつながることは滞在中にほとんどなかった。Gmailは簡易版にして、さらにオフラインGmailを組み合わせても読み込みにかなり時間がかかった。オフラインGmailをカンパラのホテルでダウンロードしておいてよかった。今日も早めに就寝。

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