SSブログ

今季初の野外実習 [日常]

朝起きてウマノスズクサを見に行くとすでに新しい花が開花していた。鼻を近づけてみたけど、いまいち匂いがよくわからない。7時ごろにもう一度見に行くとハエが来ていた。しばらく観察していると中に潜っていったというか、落ちていったという感じで消えていった。確かにハエが来るようす。ショウジョウバエではなさそうだけど、何の仲間だろうか。あとから検索してみたら、植物研究雑誌に掲載された論文がヒットしたので読んでおこう。

午前中は植物生態学の講義の前にこれまでの講義の出席記録のテキストデータをエクセルに読み込んで集計する作業。ただ、学籍番号を記入してこない学生がいると氏名で別に検索しないといけないのでちと面倒。本当は大学側でオンライン講義は半角英数の学籍番号+アルファベット表記の氏名で参加するように統一しておいて欲しかった。その後、先週の小テストの採点といっても期待した解答は1割程度しかなかったので、あっという間に終了。0点ばかりだと困るので、今日は講義中に口頭で簡単には説明した内容を踏まえた小テストにしてみたけど、結果はあまり変わらなかった。

午後は林業試験場のハンノキ林での毎木調査。学生たちは野外調査が初めてなので、水分補給用の飲み物を十分に持ってくるか不安なこともあり、こちらでも水を購入して準備しておく。一部の学生は、野外安全管理マニュアルを読んでもらったことが良かったのか、2リットルのペットボトルとか持ってきていて安心したけど、やっぱり持ってこない学生もいた。自動販売機は森の中にはありません。

バスの出発時刻になっても来ない学生がいたので、少し出発が遅れる。わたしは自家用車で移動して、調査地のすぐ横まで、調査道具を運ぶ。本来の予定より少し遅れて14時10分ごろから調査開始。2時間半くらいは作業ができそう。20名で4人ずつ5班構成。4班は25m四方の調査区の設定、残りは樹高棒胸高直径の測定方法とか、ガンタッカーの使い方などを交代で教えていく。クリノメーターは教えている時間がなさそうなのと調査対象が少ないので、あとから実際に測定するときに教えることにした。お、今年はバイト先でがんタッカーを使ったことがあるという学生が2名いた。珍しい。数名、去年の能登島実習で簡単な森林調査に参加しているので、その時に事前講習しているのは助かる。本来は、研究室の4年生をTAとして連れてくるんだけど、今年はコロナ対応もあるし、しばらくは難しそう。

ここで実習をやるのは初めてなので、今年の学生たちがスムーズに実習内容をこなしているのかいまいちピンとこないけど、ほぼ平面なので例年よりはきれいに調査区を設定していた様子。ただ、調査対象の個体数は圧倒的に少ないし、何より25m先がすっきり見えているので、森林調査ではなく、公園での毎木調査だな。ただ、最初にこう言った環境で調査した後にブナ林とかで調査したほうが効果的かもしれないなと思いながら今日の実習を終了。

明日から雨になりそうなので、野外調査は明後日か。午後にはTROPICSの編集委員会もあるので、忘れないようにせねば。
コメント(0) 

ウマノスズクサが咲き始めた [日常]

昨夜は23時ごろまで仕事していたので眠いはずなんだけど、今朝は5時半に目が覚めてしまった。朝のうちに畑のスイカをチェックして、その後はトマトやナスを固定する。しかし、朝から暑いな。今日は暑くなりそう。鉢植えだったウマノスズクサを植え替えて、花芽が出てきたと思ったら、ここ数日、毎日一つずつ開花している。かっこよい。確かに毛深い。ただ、講義用には切断面を見せる必要があるから、もう少し花が増えたら、写真撮影用に採集しよう。近くのコンポストにショウジョウバエはいるけど、入るかな?

朝は自動撮影カメラの準備。9年間も継続調査に利用しているとさすがにセンサー不良とかが多い。ただ、同じシステムで10年は継続したいので、もう一年しっかり頑張ってもらいたいところ。本当はもう少しお手軽なシステムに変更したいところでもある。

その後は生物多様性学の講義。今日は理論的な話を少しだけ紹介する。出席代わりにコロナの基本再生産数の配信映像を見たか確認してみたけど、誰も見ていなかった。そもそもコロナにそれほど関心がないのか?まあ、20代前半だとほとんど症状が出ない人も多いようなので、関心が薄いのかもしれないなあ。今日は個体群動態の話で、決定論的なアプローチと確率論的なアプローチ、あとはメソプレデターリリースの話などを紹介。

昼食後は自動撮影カメラをもって林業試験場へ移動する。明日の実習時間と同じ時間帯に動いてみたけど暑い。明日も気温はあまり下がらないようなので、熱中症対策が必要。あと草刈りを終えたばかりの林床で草本の植生調査はハードすぎるので、明日は予定通り毎木調査をメインにしよう。水たまりで頑張っていたヒキガエルたちがついに上陸をはじめていた。小さいなあ。

自動撮影カメラには今回、クマは撮影されていなかったけど、オスジカがウロウロしていた。あと今年はノウサギがやたらと撮影されていて、子ウサギも撮影されていた。急に増えたのか?久しぶりにニホンザルの群れが撮影されていたけど、こいつらがモミジイチゴを食べてしまったのかも。

大学に戻ってからは講義資料の準備。座学の方はオンラインでも講義資料をかなり使いまわせるんだけど、実習はコロナ対応で調査地が変わったり、内容が変わったりして大幅に作り直しているので、先月後半から時間がいくらあっても足りない。夕方はZoomで学科会議。ここ数日のjeconetでの議論を見ていて、うちの職場でもimplicit biasあるよなあと思いながら会議に参加。うちの職場、わたしが来たタイミングから所属教員14名がすべて男性。もっとも3学科で見ても42名中、女性は3名とかなり少数派であることには変わりはない。大学全体としてもっと積極的に考えていく必要があるんだよね。まずは提案した公募書類の簡便化に取り組んでくれるのかを注視したい。
コメント(0) 

今年もゾウムシがいた [日常]

朝は角間の定例調査。今日も朝から暑そう。こちらも駐車場に車が増えてきたので、大学内にも人が増えているのだろう。調査地内にもクマ鈴の音が聞こえているので、何か作業をしている人がいる様子。尾根沿いのベンチのところのヤマグワにヒヨドリが来ていて騒がしい。とりあえず自動撮影カメラの確認作業。サイハイランはそろそろ花が終わる時期。黒光りするものが見えたので、よく見るとゾウムシだった。そういえば去年、卒論で観察していた時にも見つけて、ツヤハダヒメゾウムシらしいということになったんだっけか。

トレイル上にテンの糞がやたらと落ちていた。ヤマグワの種子はすぐにわかったのだけど、この小さいリンゴみたいな種子ってなんだっけな。見たことあるんだけどな。この時期に熟しているような果実はサクラ、ニワトコくらいだと思うんだけど、他に何かあったかな?例年、アベマキの樹液酒場になっているところはこの時期になってもダメそう。少し高いところにスズメバチが来ているので、あそこは樹液が出ているのかもしれない。匂いはしているので、そのうちクワガタも姿を見せるだろう。

午後は回収してきた自動撮影カメラのデータをチェック。おお、今年はよいデータがとれいてるものもありそう。今日の調査時に確認しきれていなかったところを明日、再確認してこようか。ただ、木曜日から雨になりそうだから、スケジュールをいろいろと組みなおしたほうが良いかも。その後は一年生向けの生態学の講義。コロナがなければ、今頃、バッタのニュースが大きく取り上げられていたかもしれないだろうから、バッタ本を紹介。ナウシカは見たことはあるけど、読んでいない学生の割合が毎年増えている気がする。
コメント(0) 

梅雨前にタマネギの収穫 [日常]

ヤマナメクジたちの体重測定の時期なんだけど、とりあえず餌やりと飼育ケースの掃除で終わってしまった。体重測定用のスケールを大学に戻してしまったので、持ち帰ってくるか、ヤマナメクジたちを実験室に戻すかしないといけないな。自宅の地下室は温度環境が安定しているから、このままでもよい気がするけど、真夏でも大丈夫だろうか?

昼食は近所のソバ屋でものすごく久しぶりに外食。12時前だったので、込んでいるかと思ったけど、ぎりぎり入店できた。こちらも密を避ける形で、余裕を持った座席配置になっていた。辛味大根が効きすぎだったけど、さっぱりとおいしくいただいた。夕方までのんびりと過ごし、畑のタマネギを収穫。肥料が足りなかったのか、あまり大きくならなかったけど、自宅で食べる分には十分。

来週はいろいろと忙しいので、日曜日はしっかり休息をとった。
コメント(0) 

ハンノキ林の下見 [日常]

5時過ぎに目が覚めたので、朝飯前に少しだけ畑仕事。トマトが成長してきて、そろそろ果実が膨らみ始めたので、石灰を追加しておく。ズッキーニは今のところ順調なんだけど、いつも梅雨に入ってからなんだよな。スイカはツルが随分と伸びてきて、雌花が咲きだしたので、タグ付けして開花日を記録しておく。いつもここでさぼってしまうので、ちょっと早く採集してしまったりするからな。

朝食後はプランターで育てていたオクラを植え替える。例年は畑に直播していたけど、今年はハツカダイコンを育てていたスペースがちょうど余っていたので、プランターで苗まで育ててみた。シソとオクラはしっかり育ったけど、コリアンダーの芽生えがすべてなくなってしまった。

午前中は家族がZoom会議なので、子どもを連れて林業試験場へでかける。来週の実習はぎりぎり梅雨入り前に対応できそうなので、毎木調査候補地のハンノキ林を下見。ついでに夏鳥を観察したかったけど、今日もアカショウビンやサンコウチョウは鳴き声すらしなかった。ただ、望遠レンズを抱えたカメラマンは2名見かけたので、何か来ているのかもしれない。

ハンノキ林はちょうど下草管理が終わったところ。例年、カントウマムシグサの調査を行っていたこともあり、今年は特に依頼していないのだけどしっかり刈り残されていた。これらの個体サイズを測定して、オス個体とメス個体で比較してもよいかも。クサイチゴやモミジイチゴが熟してきたので、ちょっとだけ味見。来週の調査時にもたくさんありそうなので、学生たちにも生態系サービスを実感してもらいましょう。去年よりも熟すのが1週間以上遅い感じ。スギ林の間伐跡地でもこれから熟してきそう。まあ、初日はプロット設定と毎木調査、二日目以降に植生が回復したら植生調査するかな。2週間あればかなり生えてくるだろう。去年、ナナフシモドキを見たクマイチゴには、今年もたくさんの幼体がいた。ほかのクマイチゴよりも旨いのか?

林道上の水たまりでヒキガエルのオタマジャクシたちがまだ頑張っていた。足がでてきたので、このまま無事にでていきそう。モリアオガエルの卵が随分と増えて、水際にはトノサマガエルやヤマカガシがいた。

帰りに北鉄鶴来駅で電車を見る。イソヒヨドリのオスがいたので撮影しておく。海から12キロくらい内陸。

コメント(0) 

体温チェックをした [日常]

今日は学生玄関で体温チェック担当。教員の仕事なのかといわれると微妙だけど…仕方がないですな。1年生が全員必修の講義があるので、そこそこの数の学生がやってくる。健康管理シートと体温チェックシートの2つを提出してもらうんだけど、片方しか持ってこない学生が多い。いや、県外に出かけていなくても書いてもらうように例示してあるでしょ。

非接触型体温計で測定しているんだけど、最近、急に気温が高くなってきたのと自粛生活であまり運動していないのか、体が放熱しにくい様子。朝は平熱だったけど、下宿から歩いてきて、大学で測定すると37.5度超える学生が何人もいる。昼間にやるともっと高く出る学生もいるらしい。もともと平熱が高い学生もいるし、朝は平熱だったということで、自己管理を信用するしかないなあ。ただ、1年生は比較的真面目に時間を守って登校するので、1時間も玄関で立ち続ける必要はないかな。

午後も3コマ目の始まりと4コマ目の始まりに同じ業務。3コマ目はともかく4コマ目は必要なかったので、来週から担当人数を減らしてもらうなど、改善してもらう予定。
コメント(0) 

ピボットテーブルで整理した [日常]

朝から定例の角間の調査に出かける。今日はあまり車が多くはないけど、朝から気温が上昇しており、暑い。入り口付近のモミジイチゴも熟してきた。最近、石川県内でやたらとクマの目撃例が増えているので、気を付けてはいたけど、わたしの調査対象も踏みつぶされていた。あとで映像を確認してもらったら、まだ小さい個体だったらしい。お、ようやく追加データが取れたけど、期待した映像は撮影されていなかった。あとから確認するまで気が付かなかったけど、そんな形でアクセスる場合もあるのか。

サイハイランはすっかり満開で、ギンリョウソウはそろそろ終わりかけ。ニワトコの果実が随分熟してきた。ヒヨドリがニワトコを食べるところを撮影したいけど、この時期はまだサクラを食べるよなあ。角間でもスイカズラが咲いていたけど、斑入り個体でかっこいい葉っぱ。

在宅勤務中に実験していたデータを学生がまとめたファイルを確認。ワークシートの作り方としては悪くないけど、データ入力時には、空白セルは作らないように伝える。一度、ピボットテーブルで簡単にデータ整理してみると少しイメージがつかめた様子。まずはエクセルにデータ入力するところを固めておくのが大事。たまたまだけど、実験処理とコントロールでほぼ同じサンプル数で、発芽数もほぼ同じ。もう1か月くらいは継続観察してもらおう。

明日は学生玄関で体温チェック業務。1日のうち、3時間対応すると結構、時間を奪われるんだけど衛生委員会の担当教員はさらに大変だからなあ。
コメント(0) 

対面講義がスタート [日常]

昨夜は遅くまで講義資料を改変してMoodleに掲載する作業をしていたので、今朝はのんびりと6時に起床。少し寝苦しかったけど、体温は35.9度と毎日ほぼ一定。今日は久しぶりに家族全員が出勤日。わたしは午後から、担当している野外実習が再開されるけど、どうなることやら。

メールチェックすると先月査読した論文の結果が来ていた。とある植物の学名のスペルが間違っていたので、私は単にスペルが違うよと指摘しただけだったけど、もう一人のレフリーはこの学名の意味は「○○色の葉」であって、「○○色の男根」ではないとしっかり書いてあった。しまった、完全にスルーしていたよ。でもこのレフリー、英語はネイティブではないと書いているけど、細かくチェックしているなあ。査読した二つの論文とももう一人のレフリーよりは少し甘いくらいの評価だったので、まあ、妥当なラインだったのだろう。

午前中は植物生態学の講義。期末試験ができるかわからないので、小テストとか課題提出を求められているので、今日は小テストをしてみた。チャットに書き込んでもらったけど、これでよさそう。20名ほどの受講者の中から期待したような答えは2人くらい。まあ、講義資料には答えが書いてはないし、ネットでちょっと調べてもわからないような問題にはしているので、そんなものか。先日、熱帯生態学会NLに寄稿していただいた原稿についても紹介しておく。

午後は移動する学生の時間も考えて、30分遅れでのスタート。ただ、気がはやるのか、部屋を開ける時間よりもかなり早く来ていた学生には外のベンチで待機していてもらう。講義は10分早く終わったのだけど、今日はウロウロしていたが学生が多いのか数名遅刻。さらに昨日、課題提出を忘れないようにリマインダーを送付したにもかかわらず、持ってこなかった学生が数名。おいおい、メール確認しろよなあ。

来週は林業試験場で毎木調査の実習だけど、実際はちょっとだけ、樹高を測定したり、DBHを測ったりするくらいになりそう。
コメント(0) 

6月は分担講義もやってくる [日常]

今日から分担講義の担当も回ってくるので、6月は火曜日の午前も講義。水曜日の午後の実習もわたしが主担当になるので忙しい。去年はこの時期にさらに卒論調査が二つあったので、体重が減ったのも無理はない。ただ、その体重をきちんとキープできているのが今年の改善点。

前回の講義時に方針は伝えてあるけど、どうなることやら。受講者は45名で、かなり早めからZoomを開いていたけど、偉く早い時間から入室してくる学生は1コマ目に講義を取っていないのか、はたまた早い時間に終わっているのかよくわからん。通常は小テストをしているのだけど、今日はどのくらいの時間配分になるのか試してみたら80分で話し終わった。これなら途中に10分程度の小テストをする時間はありそう。来週は組み込むことにしよう。

午後は明日から対面講義が始まる実習のスケジュールの組みなおしと資料の改訂。下見をしてきたブナ林での調査はあきらめて、その代わりに林業試験場の特用樹林で毎木調査を行うことになった。ただ、あんまり個体数は多くないので、樹木は測定方法を理解してもらうことにして、林床草本の植生調査をメインにしたほうが良いかもしれない。でも草刈りされたばかりかも。いろいろと悩ましいけど、できる範囲で対応する予定。グループでのプレゼンは密になるから、個別対応かなあ。
コメント(0) 

今日から通常業務に復帰 [日常]

一応、今日から在宅勤務が解除になったので、自宅で飼育していたヤマコウラナメクジたちを研究室に持ち帰る。まだ大学への出入りはかなり制限があり、入り口が限定されているので、荷物を運ぶ距離が長いのが面倒。午前中は学内業務の打ち合わせで、いろいろと情報交換。

午後は1年生向けの講義。今日から一部の学生は3コマ目に大学で講義を受講しているということで、講義室で映像を流すということだったので、一応確認に出かけたら、二人だけだった。なんだ、他のメンバーは基本、在宅で受講しているのか。ようやく大学での契約が終了したようなので、学生たちがオフィス365を使えるようになったことで、自宅でのオンライン講義の受講環境が改善されたらしい。以前から要望はあったけど、今回のコロナ対応でようやく動くことになったのはよい。あとはトンネルだなあ。

みなさんオンライン講義にも慣れてきたようだけど、講義終了後の質問が例年よりも多い。対面講義だと本当は質問したいことがあっても周りの目を気にしているのかもしれないなあ。別の講義の担当教員が講義後に手は上げないけど、紙に書いてもらう形式にするといろいろと書いてくるとは話していたので、同じようなことか。個人的には、チャットに書き込んでくれる質問もオープンにしてくれるとよいのだけど、私個人に送られてくるものが多い。こちらについては講義終了後に保存されたテキストデータから類似した質問はまとめてMoodle上の掲示板で回答して許してもらうことにする。

畑の草むしりをしなければいけないけど、なかなか時間が取れないなあ。職場への往復30分は長くはないけど、短くもないということを感じる。
コメント(0)